【ラテラルライン】動作サポートに重要な「ラテラルライン(体側)」の位置と役割:Anatomy Train Lateral Line

このブログでも大人気のアナトミートレインシリーズ第3弾!

今回は体の”側面”を走る「ラテラルライン」について学んでいきましょう!
Tomy先生
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その前に「アナトミートレインってなに!?」という方はまずこちらからどうぞ→「アナトミートレインの基礎知識」まずは知っておきたい3つの原理。

動画で学びたい方はこちら↓

 

筋肉のつながり

ラテラルラインは、体の”側面”を左右均等に走行しています。

(引用:アナトミー・トレイン [Web動画付] 第3版: 徒手運動療法のための筋筋膜経線より)

具体的にはどのあたりの筋肉ですか?

筋肉のスタート地点は、耳の後ろにある「乳様突起」です。

前方へは「胸鎖乳突筋」、後方へは「頭板状筋」に枝分かれして下っていきます。

(引用:http://kinniku-no-hanashi.comより)

肋骨部分は「肋間筋」によって大きく覆われ、腹部は「外腹斜筋」を通じて骨盤へと行き着きます。

(引用:同上)

前後から見ると下記のようになっています。

(引用:同上)

下半身では、お尻の外側を走行している「大腿筋膜張筋」〜「張脛靭帯」を通り、その後は「腓骨筋」を経て「足底部」へとつながっていきます。

(引用:同上)

 

特徴と役割

このラインにはどんな役割があるんですか?

ラテラルラインの働きを一言でまとめると「テントのワイヤー」です。

テントは「両側のワイヤー」がしっかり張られているほど、安定した構造になります。

人間の体も同じく、ラテラルラインがしっかり働いているほど動作が安定してきます。

そもそも人間の動作というのは「屈曲」「伸展」(いわゆる”曲げ伸ばし”)がメインとなっています。

歩く動作1つをとっても、

  • 股関節が”まっすぐ”前方に屈曲し、
  • ひざ関節が”まっすぐ”に伸展し、
  • 足関節(足首)が”ふらつかない”

これらの動きの組み合わせによって、効率のよい歩行動作が生み出されています。

もし「ラテラルライン」が機能しなくなると、一歩ごとに体が左右へとふらつくようになってしまいます。

一見するとあまり目立たないラインですが

動きの”方向性”をサポートし、より効率的な運動ができるように体を支える』

という重要な役割を担っていることをぜひ覚えておきましょう。

「真っすぐ」の動作を取るためにとても重要なラインなんですね!
Tomy先生
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まとめ

「ラテラルライン」の構造はいかがでしたか?

体の側面は意識的にケアをしないと見逃してしまいがちです。

疲労が溜まりやすい箇所でもあるので、定期的にバランスチェックをしていきましょう。

では今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

筋肉の具体的なラインについてはこちら↓

うぱ
今日もありがとうぱ!

動画で復習したい方はこちら↓



【番外編:オススメ本の紹介】

筋肉のつながりって面白いですね〜!
アナトミートレインについてもっと知りたくなりました!
そんなセラピストのために、今日はオススメ本を3つ紹介します(忖度なしです!)
Tomy先生
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『オススメ①:初級編』

まず初めての方にオススメなのが「カラー図解ムービングボディ―動きとつながりの解剖学」です↓

こちらの本に載っている情報は、”浅く・広い”です。

各ラインの基本的な特徴について、まんべんなく抑えてあります。

オールカラーでイラストも豊富なので、初めての方はぜひこの本から始めてみてください。

本全体が大きい&見やすい&わかりやすいので、最初のイメージをつかむ上ではオススメです。
Tomy先生
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ご注文はこちらから→ムービングボディ 動きとつながりの解剖学

 

『オススメ②:中級編』

基礎知識がある方にオススメなのが「アナトミー・トレイン 第3版: 徒手運動療法のための筋筋膜経線」です↓

個人的な見解としては、アナトミートレインに関する情報は、この本が1番面白くて勉強になります。

「筋膜」の基本的な仕組みはもちろんのこと、各ラインについての細かく丁寧な解説が載せられています。

特に「筋肉同士のつながり」「運動における役割」などは

「そうそう!こういう情報が欲しかったんだよね!」

と納得できる内容になっています↓

体の構造に興味がある方は必見ですよ!
Tomy先生
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ご注文はこちらから→アナトミー・トレイン [Web動画付] 第3版: 徒手運動療法のための筋筋膜経線

 

『オススメ③:上級編』

最後に紹介するのは「人体の張力ネットワーク 膜・筋膜―最新知見と治療アプローチ」です↓

こちらは筋膜の専門書で、500ページを超える大書です(重すぎて持ち運びはできないレベルです)。

それだけに情報量はとても豊富です。

情報を発信する側の方より正確で最新の知識を身につけたい方にはオススメです↓

最新の知見が盛りだくさん!オタク気質の方ならきっと気に入る一冊です。
Tomy先生
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筋膜やアナトミートレインに関する知識をより深めていきたい方は、ぜひチャレンジしてみてください。

ご注文はこちらから→人体の張力ネットワーク 膜・筋膜―最新知見と治療アプローチ

 

<セラピストの皆さんへ>

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Tomy先生
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Tomy先生
千葉県出身。 現在は「健康」×「教育」の仕事に従事。 将来の夢は「全ての人が毎日身体のケアをする文化を創ること」。 ”歯磨きすること”と同じくらいの感覚で、体のケアをする文化が広まれば、きっと世界を変えていける!と信じている。 マイペースで群れることが嫌いな典型的なB型気質。西新宿にて週末個人サロン「Tomy's room(トミーズルーム)」を運営中。 ◯順天堂大学スポーツ健康科学部スポーツ科学科(スポーツ医科学専攻) ◯日本ストレッチング協会:認定ストレッチインストラクター<JSA-CSI> ◯全米ストレングス&コンディショニング協会<認定パーソナルトレーナー(CPT)&認定SCスペシャリスト(CSCS)>