【スパイラルライン】体全体を束ね込む「スパイラルライン」の位置と役割:Anatomy Train Spiral Line

このブログでも大人気のアナトミートレインシリーズ第4弾!

今回は体に”巻きつく”ように存在する「スパイラルライン」について学んでいきましょう!
Tomy先生
Tomy先生

その前に「アナトミートレインってなに!?」という方はまずこちらからどうぞ→「アナトミートレインの基礎知識」まずは知っておきたい3つの原理。

動画で学びたい方はこちら↓

 

筋肉のつながり

スパイラルラインは、体全体に”巻きつく形”で存在しています。

最大の特徴は「全身をぐるっと包み込み、スタートとゴールがほぼ同地点である」ということです。

同地点?筋肉のつながりはどうなっているんですか?

スパイラルラインのスタートは、耳の後ろの「乳様突起」です。

ここから「板状筋」を通じて下っていきます。

(引用:http://kinniku-no-hanashi.comより)

「板状筋」の次は背骨を乗り越えて対側の「菱形筋」へとつながり、そこからさらに「前鋸筋」を下ります。

(引用:同上)

その後は体の前面へと回り込み、「腹斜筋」を経て反対側の骨盤へ行き着きます。

(引用:同上)

すごい!前の筋肉のゴール地点と次の筋肉のスタート地点がキレイに重なっているんですね。
下半身は、お尻の外側を通る「大腿筋膜張筋」〜「腸脛靭帯」から始まり、

「前脛骨筋」を経て「内くるぶし」へとつながります。

(引用:同上)

足元まで来ましたが、ここで終わりではありません。

「内くるぶし」へとつながったラインは、足裏をぐるっと旋回し「腓骨筋」を上がっていきます。

(引用:同上)

「腓骨筋」の後は体の後面に入り「ハムストリングス(大腿二頭筋)」を経て坐骨までつながります。

(引用:同上)

そして「仙結節靭帯」を経て「脊柱起立筋」へ入り、最初の位置(後頭部:乳様突起)へと戻っていきます。

(引用:同上)

これらの筋肉は基本的に「同じ深さ」でつながっているため、相互に影響を及ぼし合っています。

特に「肩甲骨」の位置が乱れている場合は、このラインへの注目が必要です。

“1つの筋肉のこわばりは、隣り合う筋肉を引っ張り続ける”ことをぜひ理解しておきましょう。

 

特徴と役割

スパイラルラインは、体においてどんな役割を果たしているんですか?

「スパイラル」の名の通り、このラインは「体の回旋力」をコントロールしています。

もしこのラインが存在していなかったら、野球やゴルフにおける”スイング動作”はうまく行えません。

unknownYouTubeより)

「腰が回っても上半身がついてこない…」これではスイング動作が取れないですよね。
Tomy先生
Tomy先生

また、スパイラルラインは”2重らせん”の構造を取ることによってすべての平面における脊柱の長さとバランスの維持」も行っています。

つまり投げる動作や走る動作を安定させ、効率的な関節の軌道を決定しているわけです。

スポーツを行う上では、とても重要なラインなんですね。

 

まとめ

「スパイラルライン」の構造はいかがでしたか?

体の前後左右の全面にあるがゆえに、日常生活において非常に重要な役割を担っています。

丁寧な全身ケアでバランスを整えていきましょう。

では今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

筋肉の具体的なラインについてはこちら↓

うぱ
今日もありがとうぱ!

動画で復習したい方はこちら↓



【番外編:オススメ本の紹介】

筋肉のつながりって面白いですね〜!
アナトミートレインについてもっと知りたくなりました!
そんなセラピストのために、今日はオススメ本を3つ紹介します(忖度なしです!)
Tomy先生
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『オススメ①:初級編』

まず初めての方にオススメなのが「カラー図解ムービングボディ―動きとつながりの解剖学」です↓

こちらの本に載っている情報は、”浅く・広い”です。

各ラインの基本的な特徴について、まんべんなく抑えてあります。

オールカラーでイラストも豊富なので、初めての方はぜひこの本から始めてみてください。

本全体が大きい&見やすい&わかりやすいので、最初のイメージをつかむ上ではオススメです。
Tomy先生
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『オススメ②:中級編』

基礎知識がある方にオススメなのが「アナトミー・トレイン 第3版: 徒手運動療法のための筋筋膜経線」です↓

個人的な見解としては、アナトミートレインに関する情報は、この本が1番面白くて勉強になります。

「筋膜」の基本的な仕組みはもちろんのこと、各ラインについての細かく丁寧な解説が載せられています。

特に「筋肉同士のつながり」「運動における役割」などは

「そうそう!こういう情報が欲しかったんだよね!」

と納得できる内容になっています↓

体の構造に興味がある方は必見ですよ!
Tomy先生
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ご注文はこちらから→アナトミー・トレイン [Web動画付] 第3版: 徒手運動療法のための筋筋膜経線

 

『オススメ③:上級編』

最後に紹介するのは「人体の張力ネットワーク 膜・筋膜―最新知見と治療アプローチ」です↓

こちらは筋膜の専門書で、500ページを超える大書です(重すぎて持ち運びはできないレベルです)。

それだけに情報量はとても豊富です。

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最新の知見が盛りだくさん!オタク気質の方ならきっと気に入る一冊です。
Tomy先生
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Tomy先生
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Tomy先生
千葉県出身。 現在は「健康」×「教育」の仕事に従事。 将来の夢は「全ての人が毎日身体のケアをする文化を創ること」。 ”歯磨きすること”と同じくらいの感覚で、体のケアをする文化が広まれば、きっと世界を変えていける!と信じている。 マイペースで群れることが嫌いな典型的なB型気質。西新宿にて週末個人サロン「Tomy's room(トミーズルーム)」を運営中。 ◯順天堂大学スポーツ健康科学部スポーツ科学科(スポーツ医科学専攻) ◯日本ストレッチング協会:認定ストレッチインストラクター<JSA-CSI> ◯全米ストレングス&コンディショニング協会<認定パーソナルトレーナー(CPT)&認定SCスペシャリスト(CSCS)>