【肩甲骨の役割】肩甲骨の役割は”ハブ空港”!?

ハテナちゃん
肩甲骨ってどんな役割を担っているんですか?

「ケンコウコツ」というのは「肩甲骨」であって「健康骨」ではありません。

しかし、体における役割は非常に大きく、もはや「健康骨」と名づけても良いくらい健康にとっては重要なパーツです。

では実際に

  • 「どこについていて」
  • 「どんな働きをしている」

のでしょうか?

今日は「肩甲骨に関する基礎情報」を掘り下げてまとめてみようと思います。



肩甲骨とは?

ハテナちゃん
肩甲骨って、体のどこにあるんですか…?

肩甲骨というのは「肩関節」を構成する骨の1つです。

人間だけでなく、4本の肢がついている動物には必ず存在しています。

dog_hone(引用:PECOより)

Tomy
犬や鳥にもあるんですね!

そもそも腕や前足というのは”棒状の骨”によって構成されています。

この棒状の骨を動かすためには、回転軸となる”受け皿”が必要です。

この役目を担っているのが「肩甲骨」です。

(引用:ヒューマン・アナトミー・アトラスより)

したがって、肩甲骨の主な役割は『肩を大きく動かすこと』であり『腕をぐるぐる回すこと』です。

Tomy
つまり、肩甲骨がないと腕を上げたり回したりすることもできないわけですね!
 

肩甲骨の構造

肩甲骨は「骨」ですから、他の骨との連結部である「関節」があります。

大きな関節は3つです。

1つ目が「肩甲骨」「肋骨(胸郭)」をつないでいる部分です。

これを「肩甲胸郭関節:けんこうきょうかくかんせつ」といいます↓

(引用:同上)

2つ目が「肩甲骨」「上腕骨」をつないでいる部分です。

これを「肩甲上腕関節:けんこうじょうわんかんせつ」といいます↓

(引用:同上)

そして3つ目が「肩甲骨」「鎖骨」をつないでいる部分です。

これを「肩鎖関節:けんさかんせつ」といいます↓

(引用:同上)

Tomy
いずれも骨の名称が関節の名称になっているんですね!

 

肩甲骨の動き方

肩甲骨は”鎖骨”を回転軸にして”肋骨の上”を滑るように(スライドして)動きます。

強く固定されているわけでないので、比較的自由度の高い構造になっています。

肩甲骨の動きは、大きく分けると「6種類」あります。

①上へスライドする動き(挙上

②下へスライドする動き(下制

③内側(背骨方向)へスライドする動き(内転

④外側へスライドする動き(外転

⑤斜め上へスライドする動き(上方回旋

⑥斜め下へスライドする動き(下方回旋

以上、全6パターンです(引用:同上)。

そしてこの大きなこの可動性を支えているのが、約17種類にもおよぶ「筋肉」です。

筋肉名をざっと挙げてみると、

  1. 「僧帽筋」
  2. 「肩甲挙筋」
  3. 「大菱形筋」
  4. 「小菱形筋」
  5. 「前鋸筋」
  6. 「小胸筋」
  7. 「三角筋」
  8. 「烏口腕筋」
  9. 「棘上筋」
  10. 「棘下筋」
  11. 「肩甲下筋」
  12. 「小円筋」
  13. 「大円筋」
  14. 「上腕二頭筋」
  15. 「上腕三頭筋」
  16. 「肩甲舌骨筋」
  17. 「広背筋」

となります。

筋肉の関連についての詳細はこちらをどうぞ→【肩甲骨周りの筋肉】肩甲骨周りに存在する「17種類」の筋肉の”つながり”とは?

Tomy
たくさんの筋肉が存在しているからこそ、自由な動きを取ることができるわけですね。

 

肩甲骨は”ハブ空港”!?

肩甲骨はいわば、上半身全体の筋肉の”中継地点”です。

ハテナちゃん
中継地点…?

前述したように、肩甲骨という1つの骨には17種類もの筋肉が集まっています。

これは「成田空港」のような”ハブ空港”のイメージです。

(引用:地図ちずより)

肩甲骨の動きは、そのまま腕の動きとなり、上半身全体の動きとなります。

したがって

  • 肩甲骨周りの筋肉が柔らかく、自由に動ける状態→しなやかな上半身の動き
  • 肩甲骨周りの筋肉が硬い、もしくはバランスが悪い状態→可動域の狭いギクシャクとした動き

になっていきます。

Tomy
肩甲骨は運動や健康にとって非常に重要なパーツなんですね!

 

肩甲骨をケアする

「肩甲骨がこわばる」というのは「肩甲骨周りの筋肉の動きが悪くなっている状態」のことです。

周辺の筋肉が硬くなると、肩甲骨が肋骨に”張り付く”形で固まってしまいます。

そこで有効なのが肩甲骨を肋骨から”剥がす”ストレッチです。

(引用:c-ud.comより)

肩甲骨というのは、自らスライドすることはできますが、自ら剥がれることはできません。

トレーナーやセラピストに”剥がしてもらう”ことは、体のケアにおいて非常に重要なポイントです。

とても気持ちいい動きなので、ぜひ体験してみてください。

より詳しく勉強してみたい方は「肩甲骨はがしストレッチ -首、肩、腰の痛み、体の不調が消える! 」もご参照ください。

 

まとめ

肩甲骨の重要性を理解していただけたでしょうか?

デスクワーク、車の運転、買い物での荷物持ち、歯磨き…など、ほぼ全ての日常生活の中で肩甲骨は使われています。

ぜひ肩甲骨に関する知識を身につけ、ケアをする習慣を身につけていきましょう。

ではでは今日も最後までお読み頂きありがとうございました。

うぱ
今日もありがとうぱ!

 

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ABOUT US
Tomy先生
千葉県出身。 現在は「健康」×「教育」の仕事に従事。 将来の夢は「全ての人が毎日身体のケアをする文化を創ること」。 ”歯磨きすること”と同じくらいの感覚で、体のケアをする文化が広まれば、きっと世界を変えていける!と信じている。 マイペースで群れることが嫌いな典型的なB型気質。西新宿にて週末個人サロン「Tomy's room(トミーズルーム)」を運営中。 ◯順天堂大学スポーツ健康科学部スポーツ科学科(スポーツ医科学専攻) ◯日本ストレッチング協会:認定ストレッチインストラクター<JSA-CSI> ◯全米ストレングス&コンディショニング協会<認定パーソナルトレーナー(CPT)&認定SCスペシャリスト(CSCS)>