【ページコンテンツ:気になる箇所へのジャンプも可】
今回紹介するのはTil Luchau(ティル・ルカワ)の「ビジュアルで学ぶ 筋膜リリーステクニックVol.1 -肩、骨盤、下肢・足部-」です。
流行りのテクニックやイラストに頼ることなく、原理から丁寧に書かれている1冊なので「ホンモノ志向」の方にとっては最高の本かと思います。
オススメポイント!
この本は”筋膜”に特化した専門書になっており、
- 筋膜の歴史
- 筋膜の構造
- 筋膜リリースの原理
などがとても詳しく載っています。
専門書というと「文字ばっかりで堅苦しい…」本を連想される方も多いかと思います。
しかし、この本は難しい内容を「イメージ」で伝えるための努力が随所に見られ、イラストや写真がふんだんに使われています。
例えば、下のイラストを見てください。
右ページに掲載されている3つの写真の一番下は「クモの巣にハエが引っかかったところ」を表しています。
ここではそのイメージをもとに
「筋膜も連動性を保っているんだよ、一箇所がこわばると他の箇所にもその影響が出るんだよ」
ということを説明しています。
このように堅苦しさを感じさせないちょっとしたユーモアが本全体に散りばめられています。
<4つの大きな流れ>
本書の流れとしては、
- 筋膜の基礎知識
- 下肢に対するアプローチ
- 股関節・仙腸関節へのアプローチ
- 上肢(手根骨、肩甲骨周り)へのアプローチ
の4章によって構成されています。
それぞれCGを用いた筋肉の配置に関するイメージ図が載っており、1つ1つの「手技」が丁寧に解説されています。
なんと「QRコード」を読み込むと実際に動画を見ることもでき(英語版ですがきちんと日本語訳が出ます)、文章で理解した内容をさらに深くイメージすることができます。
すぐに実践できるのが強み
原理原則を書き連ねるのではなく、実践テクニックが満載なのですぐに試してみることができます。
同書のP116にこんな表記があります。
「A~Cの押しぼうきテクニックを終えたら、下肢を解剖学的肢位に戻す。多くの患者は施術を行う前よりも脚がずっと長く、解放されたように感じるであろう…」
”押しぼうきテクニック”というのは、筋膜に基づいた股関節の回旋動作です。
「本当に足の長さに違いを感じるのか?」という疑問があったので、すぐに友人に実践してみたところ…
「やられた方とやられてない方で全く足の感覚が違う!長さが違う感じがする!」
というお手本通りの答えが返ってきました。
”ちょっとしたテクニック”でこんなにも体に変化が出るんだな…と目からウロコの体験でした。
専門書ゆえに
- ホンモノ志向の方
- 施術スキルを高めたい方
にはオススメの一冊です。
ぜひ読んでみてください。
まとめ
書店に行くと、筋膜に関する様々な流行本が置かれています。
安価でかつわかりやすい内容となっていますが、それだけに情報の質・量ともに凡庸的なものが多いです。
きちんと勉強するのであれば、雑誌やネットの情報ではなく「情報源・根拠」がはっきりとしている専門書から学ぶべきかと思います。
ぜひ本を選ぶ際の参考にしてみてください。
*気になった方はこちらから↓
ではでは今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
【シェア・ブックマークも忘れずに】
この記事の他にも「体のケア」に関するお役立ち情報を多数掲載しています。
「また後で見に来よう!」で見失わないように、シェア・ブックマークボタンをぜひご活用ください。
では改めまして…いつもありがとうございます。
コメントを残す