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今回紹介する本は、沖田実氏の「関節可動域制限―病態の理解と治療の考え方」です。
載っている情報のほとんどは治療向け、特に理学療法士向けに書かれています。
しかし「筋肉がこわばる仕組み」や「筋膜」に関する情報などは、トレーナーやセラピストにとっても有益だと思います。
内容
内容としては、3つの”章”に渡って「関節可動域に関する機能・構造」がとても詳しくまとめられています。
<第1章>
第1章には
- 関節可動域の発生要因とは
- 「皮膚」の構造と機能
- 「骨格筋」の構造と機能
- 「靭帯」の構造と機能
- 「関節胞・滑液」の構造と機能
- 「関節軟骨」の構造と機能
- 「筋肉」の収縮メカニズム
などの「基礎的内容」が載っています。
構造、動きのメカニズムが丁寧に書かれているので、”根気”さえあれば初心者の方でも理解できると思います。
<第2章>
続いて第2章では
- 不動による「筋線維・筋膜」の変化
- 不動による「靭帯」の変化
- 不動による「関節胞」の変化
- 不動による「関節構成体」の変化
など「動かさないと、どのような変化が現れるか(拘縮のメカニズム)」がまとめられています。
私はこの章を読んで初めて「筋膜のコラーゲン線維がこわばっていくメカニズム」をすっきり理解することができました。
<第3章>
第3章には
- 筋収縮に対する治療効果
- 拘縮に対するストレッチングの効果
- 拘縮に対する物理療法(電気、振動など)の効果
など「こわばった状態をどうやって治していくか」が書かれています。
オススメポイント!
文章量が多くなっていますが、適所にイラストや写真も散りばめられています。
特に「筋線維が硬くなるメカニズム」や「筋膜がこわばるメカニズム」の部分は、イラスト豊富でわかりやすいです(下写真参照)
実際の実験結果に基づくエビデンスも豊富なので「ホンモノ志向」の方にはたまらない一冊だと思います。
筋肉や筋膜の構造を発展的に勉強してみたい!とお考えの方なら、きっと「あ〜、こういう情報が欲しかった!」と言うと思います。
ぜひ読んでみてください。
まとめ
内容はかなり専門的ですが、一歩踏み込んだ知識を欲しているトレーナーやセラピストにはぜひ一読してもらいたい本の1つです。
「こわばりってなんだ…!?」「筋肉、筋膜はなんで硬くなるんだ…!?」
そんな疑問に悩まされている方、必見です。
興味のある方はこちらからどうぞ↓
ではでは今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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