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今回紹介するのは、片田重彦氏の「仙腸関節機能障害―AKA‐博田法による診断と治療」です。
現在、腰痛のおよそ80%は原因不明だとされています。
しかし、その原因のほとんどは関節機能障害にあり、特に「仙腸関節」の機能障害が与える影響は大きいと考えられています。
この本は仙腸関節と腰痛を紐付けて学びたい方にオススメの1冊です。
内容
「AKA-博田(はかた)法」というのは、関節神経学の理論から派生して生まれた独自の”医療メソッド”です。
この本には基本的な考え方や手技が掲載されていますが「AKA-博田法」や「AKA」という名称は、日本AKA医学会の認定試験に合格した医師・理学療法士・作業療法士しか使うことはできません。
したがって、勉強をする自由はあっても、名称を使う・または実際の手技を行うことは「制限」されている旨をきちんと理解しておいてください。
本の内容としては
- AKA-博田法の理論
- 仙腸関節機能障害について
- 手技
- エビデンス、臨床症例
という4つの流れになっています。
一般のセラピストやトレーナーが興味深く読めるのはおそらく②だと思います。
仙腸関節は、骨盤内の仙骨と腸骨を連結させている部分です。
この部分のわずかなズレが腰の疲労や体の各関節の可動域減少につながっている、という考え方は、ぜひ知っておきましょう。
また関節の「しまり」や「ゆるみ」という概念も、巷で購入出来る雑誌等ではあまり見かけません。
①③④のパートはかなり難しい内容になっているので、まずは②を中心に読み込んでみるといいと思います。
こんな人にオススメ
仙腸関節の構造・役割・作用を専門的に扱っている本は、なかなかありません。
ひと昔前までは不動関節と考えられていた仙腸関節ですが、今では明らかな”動き”が確認されています。
回旋角度ってあるの…?並進距離はどのくらい…?そういった分野に興味があって「仙腸関節について勉強してみたい!」という方は、ぜひ一度読んでみてください。
しかし、繰り返しとなりますがこれらの考え方や技術は「医療行為」です。
表記内容や言葉もかなり専門的なものになりますから、一般のセラピストやトレーナーには必要ありませんし、購入したとしても最後まで読みきれないと思います。
安い本ではありませんから、注意してください。
ただ…”一般の”セラピストやトレーナーの域を脱したいと考えている人は、一度チャレンジしてみてもいいかもしれません。
きっと新しい発見があると思います。
まとめ
仙腸関節を学ぶと、体の構造の奥深さに改めて気付かされます。
そしてこの本を読むと、医者の凄さも再認識できます。
勉強にゴールはありません。
ぜひ前へ進んでいきましょう。
興味のある方はこちらからどうぞ↓
では今日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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