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筋肉を押したり揉んだりすることで、体は少しずつ柔らかくほぐれていきます。
今日は「マッサージの原理」についてまとめていこうと思います。
マッサージの原理・目的
まず”体がほぐれる”というのは、どういうことなのでしょうか?
一般的な”体のほぐし”とは
『血液の流れを促し、筋肉や関節のこわばりをとる(柔らかくする)こと』を意味しています。
ほぐし方には
- 押す・揉む(マッサージ)
- 伸ばす(ストレッチ)
- 振動する
- 温熱する
- 水圧をかける
- 鍼灸
- 電気
などの方法があります。
そのうち、最も身近で原始的な方法が”手を使って押す・揉む行為(マッサージ)”です。
筋肉に対して圧迫を加えていくと、筋肉内は一時的な”虚血状態”に陥ります。
その状態から圧を抜くと、周辺の血液が加速して流れ込んできます。
この「虚血」→「血液の流入」を繰り返し行うことで、通常時よりも血液を循環させることが「マッサージの原理」となっています。
(引用:ホームメイトより)
筋関節がほぐれていくメカニズム
血液の流れが良くなると、筋肉内に”新鮮な血液”が行き渡ります。
この新鮮な血液の中には「新しいエネルギー源」が豊富に入っています。
硬くこわばっている筋肉に「新しいエネルギー源(ATP)」が入っていくと、筋線維間の”連結”が外れ、こわばりがほぐれてきます。
(引用:livedoor Blogより)
「”連結”がほどけてこわばりが解放される」というのは、それだけ”大きく自由に伸びることができるようになる”ことを意味します。
また血液の流れが良くなることによって、関節内部に含まれている”滑液等”も充足されるようになります。
(引用:kompas.hosp.keio.ac.jpより)
これらの反応が組み合わさることで、体は徐々に”ほぐれて”いきます。
ほぐしてもほぐしても一向に固いまま…?
これは一体なぜでしょうか?
<神経支配の影響?>
極度な筋肉のこわばりは、筋疲労からくるものでは”ない”可能性もあります。
筋肉というのは独立した器官ではなく、常に”神経支配(電気信号)”によって動きを調節されています。
- 極度のストレス状態
- 慢性的な疲労
によって”交感神経”が強く働き続けると、筋肉は過剰収縮を引き起こして硬くこわばってしまう場合があります。
<対策とは?>
極度な筋肉のこわばりに対しては、”副交感神経”をONにすることがポイントになります。
人間の体には「C触覚線維」という神経があります。
この神経は”秒速5cm程度の速さ”で触れられた時に最も興奮し、脳(脳幹・扁桃体・視床下部・島皮質など)に対して”リラックス効果”を与えています。
また柔らかい手の接触を受けることで、
- コルチゾールなどの”ストレスホルモン”が減退
- オキシトシンなどの”幸せホルモン”が増加
といったこともわかっています。
”自律神経”や”ホルモン”の存在もぜひ覚えておきましょう。
まとめ
筋肉がほぐれていくメカニズムはイメージできたでしょうか?
ただ人の体は千差万別であり、置かれている環境も人によって異なりますので”これさえやっておけば絶対に筋肉はほぐれる”という魔法のような方法は存在しません。
ぜひ普段のケアの参考にしていただけると幸いです。
ではでは今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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では改めまして…いつもありがとうございます。
[…] を離すと、周りの血が加速的に流れ込みます。 この血流の「押し出し」→「流入」の繰り返しにより、血液を活発に循環させることがマッサージの原理です。 参考:ストレッチのチカラ […]