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筋膜というのは筋肉だけでなく、体全体を包み込んでいる膜状の組織です。
その筋膜は一体どのような役割を果たしているのでしょうか?
今日は「筋膜の役割」についてまとめていこうと思います。
筋膜が果たす4つの役割
筋膜が果たす役割は、大きく分けると4つあります。
- 体を支える
- 老廃物の排泄
- 痛みのセンサー
- スムーズな動きの連携
では1つずつ見ていきましょう。
<①体を支える>
まず1つ目は体の「支持機能」です。
筋膜は全身を束ねる”ネット”の役割を持っています。
もし筋膜がなければ、全身はバラバラに崩れてしまいます。
人間の体は、主に”骨・筋肉・内臓”によって構成されています。
そして、これらのパーツは基本的に”独立”して存在しています。
もし筋膜が無ければ、全てのパーツはバラバラと剥がれ落ちてしまい、人体としての形状を保つことができません。
- みかん=筋肉や骨、内臓
- ネット=筋膜
です。
中の”みかん”はバラバラに動いていても、それらを束ねる”ネット”があることによって1つの塊として存在しています。
こういった”筋膜の張力”によって体が構成されている構造のことを「テンセグリティー構造」ともいいます。
これは人体構造を『筋膜が張り巡らされた”箱”の中に、筋肉や内臓が”収納”されている』とする考え方です。
*詳細はこちらもどうぞ→【テンセグリティー構造】「全身の筋肉はつながっている」って本当!?
<②老廃物の排泄>
2つ目は「老廃物の排泄機能」です。
そもそも筋膜というのは
- コラーゲン、エラスチンという”線維”
- その線維間に存在する”基質(水)”
によって構成されています。
この基質の中には”血管”や”リンパ管”も通っており、筋膜内の基質を漂う老廃物はこれらに吸収されて外へ出ていきます。
(引用:植物なんとか部より)
筋膜は老廃物を排泄する”通り道”としても、重要な役割を担っていることを覚えておきましょう。
<③痛みのセンサー>
3つ目は「センサー機能」です。
意外かもしれませんが、筋膜内には筋肉の”およそ6〜10倍”もの「感覚受容器」が存在しています。
これはつまり、筋肉よりも敏感に”痛み”を知覚することできるということです。
これらの受容器は
- 伸ばされた時の痛み
- 圧力の大小
- 振動
などを感知しています。
ストレッチによって伸ばされた際のストレスや痛みは”筋肉ではなく筋膜で感じている”とも言われています。
<④スムーズな動きの連携>
4つ目は「動きの連携機能」です。
人間の体は筋膜によって全身の筋肉が束ねられているので、指先の小さな動きであってもその影響は全身に及びます。
この高い連動性は”運動効率”を高める役割も担っています。
そもそも筋膜は線維で構成されている”膜”であるため、動かす際にエネルギーを必要としません。
1つの筋肉で生じた動きを周りにつなげていくことで、”省エネ”かつ”効率の良い動作”を生み出しているわけです。
まとめ
筋膜には
- 体を支える
- 老廃物の排泄
- 痛みのセンサー
- スムーズな動きの連携
という非常に重要な役割があります。
これらはどれも”生きていくため”には欠かせない要素です。
ぜひ覚えておきましょう。
筋膜についてさらに学びたい方は、こちらの本を読んでみてください(読み応え十分の1冊です)↓
ではでは今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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では改めまして…いつもありがとうございます。
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