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今回紹介するのはThomas W.Myersの「アナトミー・トレイン [Web動画付] 第3版: 徒手運動療法のための筋筋膜経線」です。
アナトミー・トレインというのは「筋筋膜経線」のことであり、筋肉のつながり・関連性を示すラインのことです。
身体の”実際の動き”を理解するためには、1つ1つの筋肉をバラして考えるのではなく、まとまりで捉えることが大切です。
アナトミー・トレインに関する本は多数出版されていますが、個人的に最もオススメしたいのがこの本です。
内容
本書の大きな流れとしては
- アナトミー・トレイン、筋膜の基礎知識(ルールの説明)
- 主要7ラインの解説
- トレーニングや日常動作におけるアナトミー・トレインの活用
という3つのパートで構成されています。
<①アナトミー・トレイン、筋膜の基礎知識>
まず初めは基礎知識からです。
- 「筋膜ってそもそも何!?」
- 「人間の体を構成しているのは”神経網”・”線維網”・”循環網”」
- 「筋肉の成り立ち=筋は骨に全く付着していない!?」
など興味深い内容が盛りだくさんになっています。
カラーイラストが豊富なので、眺めながらでも内容がスッと頭の中に入ってきます。
文章も堅苦しい説明ばかりではなく、グレープフルーツを筋膜構造に例えてみたり、ビニール袋で棒を包んでみたり、レンガを参考にしてみたりと「伝えるための努力」が随所に見られ、意外とサクサク読み進めることができます。
<②主要7ラインの説明>
最も大きなウエイトを占めているのが、この主要7ラインの説明です。
それぞれのラインごとに構造や役割が明確に示されています。
筋肉の本というと、起始と停止(筋肉の端っこ同士)を基準にして1つ1つの筋肉を”単体”で捉えて説明するのが一般的です。
しかし、ここでは”筋肉のつながり”にフォーカスを当てているため
- 首から肩にかけての筋肉のつながり=僧帽筋〜三角筋〜…
- お尻から足にかけての筋肉のつながり=臀筋群〜ハムストリングス〜…
などの情報を得ることができます。
一歩踏み込んだ知識を求めているトレーナー・セラピストさんにはぜひ読んでいただきたい内容です。
<③トレーニングや日常動作におけるアナトミー・トレインの活用>
最後のパートでは②で得た情報をもとに、スポーツ動作や日常生活での姿勢を考察しています。
使われる筋肉群を理解すると「疲れの原因(特定の筋肉が固まってしまう原因)」を知ることができます。
また、これらの情報を活用すれば「鍛えるべき筋肉群」も明確化されてきます。
これらの分野に興味がある人にとっては、たまらない情報だと思います。
まとめ
「アナトミー・トレイン」は本来、理学療法などの治療的側面から提唱されてきた考え方です。
ただ治療行為をするわけではないトレーナーやセラピストにとっても「筋肉のつながり」は有益な情報です。
「〇〇を鍛えると〜がより使えるようになる」
これらの専門的知識は現場で大いに役立つと思います。
ぜひしっかりと学んでみてください。
興味のある方はぜひこちらからどうぞ↓
ではでは今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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