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筋肉には「超回復(ちょうかいふく)の原理」というものがあります。
これは「筋トレをする→筋肉にキズができる→休息をとる→筋トレ前より大きくなる」という一連の流れのことです。
今日はこの「筋肥大のメカニズム」を一歩踏み込んでまとめてみようと思います。
筋肥大のメカニズム
大きな流れは、以下の3点になります。
- 筋線維にキズが生じて、細胞が破壊される
- 核が「サテライト細胞」を筋細胞内に取り込む
- 筋細胞内の「筋原線維」が増える=ボリュームアップする
では1つずつ見ていきましょう。
<①筋線維にキズが生じて、細胞が破壊される>
筋トレをすると、筋肉はダメージを受けます。
このダメージは、筋肉を構成する細胞や毛細血管に「小さなキズ」を作り出します。
この「小さなキズ」は筋細胞の周りに炎症を引き起こし、細胞自体を破壊してしまいます。
これが「筋肉が肥大するためのサイン」になります。
<②核が「サテライト細胞」を細胞内に取り込む>
そもそも「筋細胞」というのは、1つの細胞内にたくさんの「核」をもつ合胞体の細胞です。
この筋細胞は、1つの細胞につき、およそ8〜10個の「サテライト細胞」というものも持っています。
これは発生の過程で筋線維にならなかった「筋芽細胞(きんがさいぼう)」です。
(引用:www.natureasia.com)
このサテライト細胞は非常に優秀な存在であり、核の命令によって分裂も増殖も自由自在にこなすことができると言われています。
筋肉に大きな負荷がかかると、
「もっともっと大きな力を発揮できるようにならねば…!」
と核が周囲のサテライト細胞を筋細胞内に「取り込む動き」を行います。
これによって、1つの筋細胞内の”核数”が増加してきます。
<③筋細胞内の「筋原線維」が増える=ボリュームアップ>
筋細胞内の核は「筋原線維(アクチン線維とミオシン線維)」の”量”をコントロールする働きをしています。
(引用:www3.plala.or.jpより)
1つの核がコントロールできる筋原線維の”量”には限界があります。
しかし、核数が増加すると、よりたくさんの筋原線維を生み出すことができるようになります。
その結果、1つの筋細胞内の「筋原線維数」が増えて、全体がボリュームアップしてくると考えられています。
まとめ
筋肥大の理論については、未だに研究が進められています。
ホルモンの影響等を含む考え方もありますが「超回復」に基づく筋肥大の仕組みは、上述した内容が”現在の”一般論になっています。
ただ今後新たな知見が見つかる可能性も十分に考えられるので、アンテナをしっかり立てて情報を常にブラッシュアップしていくことが大切です。
では今日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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