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寝ている時や運動している時に、急に筋肉が攣ってしまったことはありませんか?
特に「こむらがえり」と呼ばれるふくらはぎの痙攣は、痛みも伴い大きなストレスになります。
このような時にはストレッチが有効だ、と経験的に知っている方も多いかと思います。
筋肉がつってしまう原因
そもそも筋肉の活動というのは、脳からの「電気信号」によってコントロールされています。
痙攣状態は筋肉の「”過”活動状態」であり、必要以上に筋肉が収縮してしまっている状態です。
この状態は
- 「電気信号」が強くなった
- 「筋肉内のバランス」が乱れた
ことによって起こるケースが多いです。
では1つずつ見ていきましょう。
<①電気信号>
筋肉が収縮を起こす際には、神経を通じて脳から「縮め」の合図が入ります。
(引用:マッスルクオリティー 最先端の科学と現場の融合より
運動の強度が高かったり、長時間に及ぶ場合、この「縮め」が
「縮め!縮め!縮め!縮め縮め縮め…」になってしまうことがあります。
これによって、筋肉の収縮が電気信号に追いつかなくなり、痙攣が発生します。
また、筋肉は安静時においてもバランスを保つために、わずかな筋緊張を常に持続させています。
これを「筋トーヌス」といいます。
電気信号が過活動に陥ると、運動を中止した後にも「縮め縮め縮め…」の合図が続いてしまい、筋トーヌスのバランスを崩してしまうことがあります。
このような時には、一度電気信号をリセットする必要があります。
そのために必要なのが「ストレッチ」です。
ストレッチの持つ「リラクゼーション効果」によって、筋緊張を低下させることが大切です。
<②バランスの乱れ>
筋肉の痙攣は「筋肉内のバランスの乱れ」によっても起こります。
とくに
- ミネラル(ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム)不足
- エネルギー(ATP)不足
- 水分不足
は大きな問題となります。
「縮め」の電気信号が筋肉に伝わると、筋肉の細胞膜において「活動電位」が発生します。
通常、細胞膜の周りには
- 内側に「カリウム」
- 外側に「ナトリウム」
がたくさん存在しています。
電気信号が入ると、外側にあった「ナトリウム」が一気に内側へと流れ込みます。
これによって細胞内に「活動電位」が発生し、神経の興奮が筋肉内へと伝わっていきます。
この電位は「カリウム」が外へ流れ出ることで下がり、元のバランスを取り戻します。
- 「ナトリウム」不足=活動電位を起こせず、筋肉に興奮を伝えられない
- 「カリウム」不足=一度上がった活動電位をもとに戻せず、興奮状態が収えられない
わけですね。
ナトリウム・カリウムの働きによって筋肉内に電気信号が伝わると、次は「カルシウム濃度」が上がります。
この数値が一定を超えると「アクチン線維」と「ミオシン線維」が連結します。
この連結を解くためには「新しいエネルギー(ATP)」が必要です。
ミオシン線維に「新しいエネルギー(ATP)」がくっつくと、アクチン線維との連結が解除されます。
しかし、筋肉内の「カルシウム濃度」が高い状態のままだと、せっかく連結が解除されてもまたすぐにくっついてしまいます。
このカルシウムを回収するために必要なのが「マグネシウム」です。
そして、この一連のやりとりは、全て細胞の中で起こります。
細胞内の「水分」が不足していたら、物質の動きは鈍くなってしまいます。
- ミネラル(ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム)
- エネルギー( ATP)
- 水分
というのは、筋肉の収縮に必要不可欠だからこそ、不足すると痙攣が生じてしまうわけですね。
これらの物質は食事によって取り入れられ、血液に乗って体の各機関に送り届けられていきます。
だからこそ「ストレッチ」によって血液の流れを促進させることが大切なのです。
ストレッチの有効性
筋肉が痙攣を起こしてしまう原因を理解できれば、予防も対処も可能です。
ポイントは
- 電気信号をリセットすること
- 筋肉内のバランスを整えること
です。
この2つに有効なのがゆっくりじわ〜っと伸ばしていく「スタティックストレッチ」です。
ストレッチを実施すると
- リラクゼーション効果によって、興奮状態を抑制
- 血流促進効果によって、物質を運搬
することができます。
これらの働きによって、筋肉の痙攣をおさえることができます。
習慣的なストレッチは、筋肉のバランスを保つことにつながります。
ぜひ運動前後だけでなく、毎日のストレッチを習慣化していきましょう。
まとめ
筋肉が攣ってしまう原因は「電気信号」と「筋肉内のバランスの乱れ」にあります。
疲労やストレス、睡眠不足、食生活の乱れなどに注意するともに、習慣的なストレッチを実践していきましょう。
ではでは今日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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