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前屈動作というのは、わかりやすい柔軟性指標の1つです。
「いつかは床にベタッと手をつけてみたい…!」という人もいるのではないでしょうか。
今日は「前屈動作のポイント」についてまとめていこうと思います。
前屈動作ができない原因
前屈動作の最大のポイントは、骨盤が”立つ”(前傾する)ことです。
下の写真を見比べてみてください。
この2つの姿勢において”背骨が曲がっている角度そのもの”はほとんど変わっていません。
背骨における前屈動作は「腰椎」で発生し、
- 腰椎1番〜4番の間で動作の10%
- 腰椎4番と5番の間で動作の20~25%
- 腰椎5番と仙骨の間で動作の60~75%
となっています。
(引用:柔軟性の科学 p358より)
大きな違いは「骨盤の動き」にあります。
”骨盤が立っている”こと、そしてそれによって「股関節の屈曲角度が深いこと」がわかるでしょうか。
つまり、前屈動作ができるか否かは「骨盤がきちんと”立つ”かどうか」で決まってきます。
ではどうしたらスムーズに骨盤を”立たせる”ことができるのでしょうか?
ハムストリングスと腓腹筋
ポイントになるのは
- 太もも裏(ハムストリングス)
- ふくらはぎ(腓腹筋)
の2つの筋肉の柔軟性です。
ハムストリングスは骨盤の最下部である「坐骨」に付着しているため、柔軟性が低いと骨盤の動きを制限してしまいます。
また腓腹筋は大腿骨の末端から、踵につながっています。
筋肉はそれぞれが単独で存在しているのではなく、深さと上下関係をもって「連動」して動いています。
こちらのイラストをご覧ください。
(引用:アナトミー・トレイン [Web動画付] 第3版: 徒手運動療法のための筋筋膜経線より)
ハムストリングスと腓腹筋が連動性を持っていることがお分かりになるでしょうか。
さらにこの2つ筋肉は、どちらも”二関節筋”であるという特徴を持っています。
腓腹筋は「踵→ひざ裏の上」まで、ハムストリングスは「ひざ裏の下→骨盤」へと走行しています。
そしてこれらの筋肉はひざ裏中央部で連動しているため、
- 「足首の硬さ」は「膝を伸ばす硬さ」につながり(腓腹筋によって)
- 「膝を伸ばす硬さ」は「股関節の硬さ」につながる(ハムストリングスによって)
ということが起こってくるわけです。
前屈動作を試みる人の多くは、腰や太もも裏に注目しがちです。
しかし、腓腹筋やアキレス腱といった足首周りを柔らかくしていくことも、前屈をしていく上では重要なポイントになってきます。
ぜひ広い視野をもって体のケアをしてみてください。
まとめ
前屈動作のポイントは「骨盤の動き」です。
そして骨盤の動きのためには「ハムストリングス」と「腓腹筋」の柔軟性が重要になります。
太もも裏だけでなく、アキレス腱や足首周りのストレッチも取り入れるようにしてみてください。
では今日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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