【老廃物・ゴリゴリ】筋肉や足裏を押した時の「ゴリゴリ」の正体とは!?

【ページコンテンツ:気になる箇所へのジャンプも可】

体をほぐす仕事をしている人なら、おそらく一度は疑問に思うであろう筋肉のゴリゴリ…。

首・肩・腰回りの筋肉や足裏などに存在する、この「ゴリゴリの正体」はいったい何なのでしょうか?

ハテナちゃん
このゴリゴリって何が原因になっているんですか?

今日はこの「体のゴリゴリ」について考えてみたいと思います。



ゴリゴリの正体とは?

触って感じる「ゴリゴリ」にはいろいろな種類がありますが、最も一般的なゴリゴリの正体は「筋肉」です。

ハテナちゃん
やっぱり筋肉なんですね!?

筋肉内に含まれている筋線維は「アクチン線維」「ミオシン線維」というタンパク質の線維が『連結→滑走する』ことで、収縮を起こしています。

(引用:www.seibutsushi.netより)

本来、力を込めていないときであれば、このアクチン線維とミオシン線維は”一定の距離を保って離れて”います。

しかし、常に負荷がかかって神経が過敏になっていたりすると、これらの線維が”連結したまま固まってしまう”ことがあります。

これがいわゆる「筋線維の拘縮(意図しない筋肉の収縮)」であり、ゴリゴリの正体です。

 

老廃物って何…?

ハテナちゃん
よく耳にする「老廃物」とはどんな関係があるんですか?
Tomy
いい質問ですね!ではまず老廃物とは何か、から説明していきましょう。

老廃物とは「体内で不要な物質」”総称”です。

03b(引用:www.bbblog.netより)

大きく分けると

  • 体内で作られるもの=乳酸や尿酸、古くなった細胞の一部など。
  • 体外から取り入れられるもの=食事に含まれる添加物や、空気中に含まれる粉塵、浮遊物など。

の2種類に分けられます。

これらは「ウィルス」ではないので、物質そのものに強い「毒性」があるわけではありません。

最大の欠点は、存在することによって体内のバランスを崩してしまうことにあります。

Tomy
例えば『乳酸』という物質で考えてみましょう。
ハテナちゃん
運動した後の「乳酸が溜まって動けない…」のあの乳酸ですか?

乳酸というのは筋肉がエネルギーを活用した後に生み出される、いわば「燃えカス」です。

この燃えカスに”酸素”がくっつけば再び「エネルギー源」となりますが、燃えカス単体では「老廃物」になってしまいます。

ハテナちゃん
どういうことですか…?

そもそもこの燃えカスは「乳”酸”」という名前の通り”酸性”の性質をもっています。

つまり、乳酸の量が増えてしまう=組織が酸化してしまう(ph値が酸性に傾く)ということです。

筋肉は本来”弱アルカリ性”の時に最も活性化するので、組織全体が酸性化すればするほど機能は低下してしまうわけです。

Tomy
乳酸そのものは体にとって「悪質なもの」でも「有害なもの」でもありません。

しかし、この物質が存在することによって「筋肉が本来持っている機能を十分に発揮できなくなってしまう」んですね。

前述した「ゴリゴリ」そのものは筋線維でも、この筋線維をゴリゴリに”させた原因”は、おそらく老廃物にあります。

そう考えればゴリゴリは老廃物である、という解釈もあながち間違いではないといえるでしょう。



足裏のゴリゴリとは!?

”老廃物そのもの”がゴリゴリであるケースも存在しています。

これは特に血流が淀みやすく、なおかつ表層に近い箇所で確認されています。

その典型例が「足裏」です。

ハテナちゃん
あの足裏のゴリゴリ、具体的には何なんですか?

asianrefla_main01

足裏のゴリゴリには幾つかの説がありますが、一般的には

  • 乳酸や尿酸
  • リン
  • 電解質
  • アンモニア

などの「粒子状の結晶成分」が重力を受けて体の最下層に溜まったものである、と考えられています。

<乳酸説>

前述したように、乳酸とはエネルギーを使った後の「燃えカス」です。

本来は血液の流れによって洗い流される程度のものですが、

  • 運動不足
  • 悪い姿勢
  • 筋肉の緊張(収縮)

などが続いていると血液の流れが悪くなり、乳酸が細胞に留まってしまうことがあります。

これが集まって”結晶化”すると「ゴリゴリ」してしまいます。

 

<尿酸説>

尿酸とは体内の老廃物の1つで

  • 古い細胞が生まれ変わるとき
  • ATP(エネルギー源)が大量に分解されるとき
  • 食事によって取り込まれた「プリン体」が代謝されるとき

に生成される物質です。

本来、成人では1日およそ0.6gの尿酸が体内で作られますが、その大部分は腎臓のろ過機能により尿として排泄されていきます。

しかし、体内で過剰に尿酸が作られてしまうと「尿酸結晶」となり、関節や内臓、筋肉などに付着してしまうことがあります。

足裏は、特に血液の淀みやすい箇所であるため「ゴリゴリ」するようになってしまいます。

 

ゴリゴリを解消する方法

ハテナちゃん
このゴリゴリはどうやって対処をすればいいんですか??

考え方には諸説ありますが、以下のような記載もあります。

…(中略)極めてきつくて不良な場合には、小さなビーズか真珠がつながっているように感じられる。

「真珠(主に乳酸カルシウムやその他の代謝物)」に機能面での価値はない。…(中略)特殊なローラーワークを行うことで、対象者の自由な動きを取り戻すことができる。

by【アナトミー・トレイン [Web動画付] 第3版: 徒手運動療法のための筋筋膜経線】p138

つまり

  • オイルをつけて流す
  • ローラーでコロコロする

などの対処が基本となります。

これによって、老廃物を毛細血管やリンパ管に流し込んでいくことが大切です。

痛みを伴う場合もあるので、最初は柔らかく弱い刺激から行うようにしていきましょう。

体のケアの際にはこういったグッズ↓もオススメです(個人的にも自宅で愛用しています)。

ぜひ試してみてください。

 

まとめ

人間の体を自然で例えると、血液を流す血管は「川」そのものです。

老廃物が溜まってしまい、ゴリゴリになっている状態は”川の流れが淀み、汚くなっている状態”でもあります。

大切なのは

  • 「流れを生み出し、浄化していくこと」

であり、

  • 「汚れの原因となるものを取り込まないこと」

です。

キレイな流れを取り戻し、健康な生活を送っていきましょう。

では今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

うぱ
今日もありがとうぱ!

 

【シェア・ブックマークも忘れずに】

この記事の他にも「体のケア」に関するお役立ち情報を多数掲載しています。

更新情報等のお知らせはこちらから↓
友だち追加

「また後で見に来よう!」で見失わないように、シェア・ブックマークボタンをぜひご活用ください。

 
このエントリーをはてなブックマークに追加

では改めまして…いつもありがとうございます。



<オススメ本の紹介>


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUT US
Tomy先生
千葉県出身。 現在は「健康」×「教育」の仕事に従事。 将来の夢は「全ての人が毎日身体のケアをする文化を創ること」。 ”歯磨きすること”と同じくらいの感覚で、体のケアをする文化が広まれば、きっと世界を変えていける!と信じている。 マイペースで群れることが嫌いな典型的なB型気質。西新宿にて週末個人サロン「Tomy's room(トミーズルーム)」を運営中。 ◯順天堂大学スポーツ健康科学部スポーツ科学科(スポーツ医科学専攻) ◯日本ストレッチング協会:認定ストレッチインストラクター<JSA-CSI> ◯全米ストレングス&コンディショニング協会<認定パーソナルトレーナー(CPT)&認定SCスペシャリスト(CSCS)>