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日常的にストレッチやヨガを行っている方の肌は、とてもキレイな印象があります(個人的な見解含む)。
それはなぜなのでしょうか…?
今日は「ストレッチと美肌の関係性」についてまとめていこうと思います。
ストレッチにある「水和作用」とは?
実はストレッチには、体内の”水分バランス”を整える効果があると言われています。
過去の文献にも、下記のような一文があります。
- 「ストレッチングは、細胞間隙から過剰な水分をリンパ管に絞り出すことによって、浮腫の軽減だけでなく、脱水組織の循環動態を増加させると考えられる。」
- 「水分とタンパク質に依存した相互作用を考えると、組織の水和作用の役割は大きい。」
- 「表面の水和は、細胞代謝に不可欠な媒体であるだけでなく、タンパク質の構造安定性と柔軟性に不可欠である。」(引用:Chen et al 2008)
シンプルに要約すると…ストレッチをすることで
- むくみを軽減できる
- 乾いている組織に水分を送り込み、組織を復活させることができる
- 柔軟性を高めることができる
ということが書かれています。
水分が溜まっている所は押し流し、水分が不足している所には流し込む…実はストレッチにはそのような役割もあるのです。
ポイントは”せん断応力”
ストレッチによって筋肉・皮膚・筋膜・腱・靭帯などの周辺組織を伸ばしていくと、そこには「せん断応力」と呼ばれる力が生じます。
「せん断応力」というのは、”物体に対してズレを生じさせる力”です。
外向きにストレッチをかけていくと、組織には”縦方向への圧迫”が加わります。
これによって断面に”ズレを生じさせる力”が起こり、組織内に含まれている過剰な水分が外に押し出されていきます。
外に出た水分はより脱水を起こしている組織へと流れ込んでいき、体全体の”水分バランス”が整ってくるという原理です。
ストレッチでピチピチ肌をゲットせよ!
「せん断応力」による水分の再分配は、全身で起こると考えられています。
一部の組織に過剰に溜まっていた水分が体内を巡るようになると、”毛細血管”を通じて皮膚にも水分が回ってくるようになります。
皮膚には「プロテオグリカン」という水分を貯めておく”小さなプール”がいくつも存在しています。
(引用:u-connect.co.jpより)
ここにはスポンジのように”絞り”と”再吸収”を行う作用があり、
- 水分量が”増える”ほど、”粘性が弱く”(=柔らかい:サラサラ状態)
- 水分量が”減る”ほど、”粘性が強い”(=硬い:ドロドロ・カサカサ状態)
なる性質があります。
”毛細血管”を通じて回ってきた水分がプロテオグリカンに保持されると、肌の弾力は強まり「ピチピチ肌」へと変わりやすくなります。
ストレッチは筋肉の柔軟性を高めるだけでなく、組織に”潤いをもたらす効果”もあることをぜひ覚えておきましょう。
まとめ
「せん断応力」の存在はなかなか認知されていませんが、非常に重要な役割を担っています。
ストレッチは美容にも最適です。
ぜひ毎日少しずつ取り組んでみてください。
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
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