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”筋膜”は筋肉のみならず全身を包み込んでいる薄い膜のことです。
筋肉のことはよく勉強していても、筋膜のことになるとあまりよく分かっていない…という方も多いと思います。
今日は「筋膜の特徴」についてまとめていこうと思います。
筋膜の3つの特徴
筋膜には以下の3つの特徴があります。
- 連続性
- 可塑性
- 感受性
では1つずつまとめていきましょう。
<①連続性>
まず1つ目は「連続性」です。
筋膜は筋肉を骨に結合させているというイメージを持ちがちですが、筋膜付着部のおよそ”30%”は”隣接する筋膜”に直接結合しています。
つまり筋膜から筋膜へ、そしてまた筋膜へ…と”筋膜同士をつなげる”ことによって、全身が1つの束になっています。
(引用:アナトミー・トレイン [Web動画付] 第3版: 徒手運動療法のための筋筋膜経線より)
筋膜はその連続性を活用して”動き”を作り出すことができます。
筋肉を使うとエネルギーを消費してしまいますが、筋膜では”張力”によって動きを作り出すので最小限のエネルギーで運動を起こすことができます。
”運動の効率性”を上げるために、とても重要な役割を担っていることをぜひ覚えておきましょう。
<②可塑性>
2つ目は「可塑性」です。
可塑性というのは”個体に力を与えて変形を加えた時、力を取り去っても歪みがそのまま残る性質”のことをいいます。
筋膜はコラーゲン線維の”配列変化”によって”伸び”を生み出しています。
したがって、大きな構造変化が起こった場合すぐには元に戻れません。
またこれは逆もしかりで、大きな配列変化を起こすためにはそれなりに時間を必要とします。
(引用:関節可動域制限―病態の理解と治療の考え方より)
筋膜が硬くこわばってしまっている場合には、”ゆっくりじわ〜っと”伸ばしていくストレッチが有効であることを覚えておきましょう。
<③感受性>
3つ目は「感受性」です。
意外かもしれませんが、筋膜には筋肉組織の”約6~10倍もの感覚神経受容器(センサー)”が備わっています。
特に「浅筋膜」と「深筋膜」の間の空間には、”自由神経終末”と”機械受容器”が非常に多く密集されています。
(引用:ビジュアルで学ぶ 筋膜リリーステクニックVol.1 -肩、骨盤、下肢・足部-より)
「感受性が高い」というのは、すなわち”痛みを感じやすい”ということです。
切り傷や打ちみなどの外部からの刺激はもちろん、伸ばした際に感じる痛みの大部分もこの筋膜で感知されています。
ぜひ筋膜からしっかりとストレッチをしていきましょう。
まとめ
筋膜の特徴は
- 連続性
- 可塑性
- 感受性
の3つになります。
筋膜の硬さはストレッチ時のストレスにもなりかねないので、しっかりとゆるめておくことが大切です。
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ではでは今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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