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おそらく今このブログを読んでいる方の中にも、同じような悩みを抱いている方がいるのではないかと思います。
今日は「筋肉と筋膜の構造」を”わかりやすく”まとめてみたいと思います。
筋肉とみかんの構造
まずは筋断面の構造を見てみましょう。
筋肉にはそれぞれ”区画”があり、全ての筋肉が一枚岩でつながっているわけではありません。
(引用:rehatora.netより)
この関係性を”みかん”で例えてみると、とてもシンプルに説明することができます。
みかんの構造
<①外皮=皮膚>
まずみかんの表面には”オレンジ色の硬い皮”があります。
ここは人間でいうところの「皮膚」にあたります。
外界と中身を隔てる”壁”としての役割を担っています。
<②白いフワフワ=脂肪>
続いて①の外皮を向いた時に現れる”白いフワフワ”です。
ここは人間で言うところの「脂肪」にあたります。
ある程度の”厚み”を保つことによって、外界からの刺激を緩和し、中身を守ってくれています。
<③みかんの果肉=筋肉>
次にわたし達が普段食べている”果肉部分”です。
ここがまさに「筋肉」です。
断面の大部分がこの筋肉(果肉部)によって占められており、中央の空洞部分が「骨」となります。
先ほどの筋断面図と類似している様子が見てとれると思います。
<④1つ1つの房=骨格筋>
この”果肉部分”を1つ1つの”房”に分かれています。
この”房”の1つ1つが”上腕二頭筋”や”大胸筋”などの「骨格筋」にあたります。
- 大腿直筋
- 中間広筋
- 大内転筋
などがこれですね!
<⑤薄皮=筋膜(筋周膜)>
④の”房”をさらに詳しく見ていくと、1つの”房”の周りにはそれぞれ”白く薄い皮”がついています。
この薄皮こそが「筋膜(筋周膜)」になります。
薄皮の存在が1つ1つの房を区切り確立する役割をもっています。
<⑥房の中の果肉=筋線維>
⑤の薄皮の中を見ていくと、そこにはさらに小さな”果肉の集合体”が見て取れます。
この小さな果肉が「筋線維」です。
そして、これを包み込んでいるさらに薄い皮が「筋内膜」という存在にあたります。
筋膜の重要性
筋膜の重要性を語る上で、特に注目すべきなのが⑤「薄皮」です。
この”膜構造”は、非常に強力です。
もし仮に果肉部分の水分が抜けてスカスカになったとしても、この膜構造は最後まで残り続けます。
(引用:新感覚ドライフルーツre:fru[リフル] 生産工場便りより)
つまり、最終的にみかんの形を構成しているものは「果肉部分」ではなく、この「薄皮」です。
これは人間においても同様です。
体の構造を作り出しているのはそれぞれの筋肉ではなく、筋肉を覆う”膜”であり”枠組み”でもある「筋膜」です。
だからこそ、筋膜に対するアプローチは非常に大切なのです。
ストレッチやマッサージの効果とは?
続いて”ストレッチやマッサージの効果”もみかんを使って、見てみましょう。
筋肉をほぐす(揉む)行為というのは、みかんを柔らかくする行為に似ています。
強い力で揉んでしまうと中の果肉が砕けてぐちゃぐちゃになってしまいますが、適度に揉めば”壁”がほどけてむきやすくなります。
この時、みかんの内部では
- 水分がより乾燥した部位へと流れ込んでいく
- 「皮」同士が滑り合い、1つ1つの房がより独立した存在になっていく
という2つの現象が起こっています。
これは人間の体でも同様です。
適度な力で揉みほぐせば、水分が行き渡るとともに筋肉同士がスムーズに動くようになるわけです。
詳細はこちら:【ストレッチによる美肌効果】
まとめ
筋肉や筋膜を”実際に見る”ことはなかなかできません。
座学勉強だけでイメージが持てない際は、ぜひ実際にみかんやグレープフルーツを切ってみてください。
イメージができると理解はどんどん進みますので、試してみる価値はアリかと思います。
では今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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