【ページコンテンツ:気になる箇所へのジャンプも可】
最近、テレビや雑誌などで「トリガーポイント」という言葉を耳にする機会が増えてきました。
これは「痛みの引き金(トリガー)になっている部分」を指しています。
今日は「トリガーポイントの基礎知識」についてまとめていこうと思います。
トリガーポイントの歴史
「トリガーポイント」の存在は、古くから知られていました。
この存在を広く世の中に知れ渡らせたのは「Janet Travell」氏と「David Simons」氏の2名です。
<Janet Travell氏>
Travell氏は、膜痛の存在とその重要性を発見した”筋膜界のパイオニア”です。
1942年に初めて「トリガーポイント」という言葉を用い、40年以上にわたって40以上の論文を発表しています。
ケネディ元大統領の主治医をしていたことでも有名です。
(引用:www.janettravellmd.comより)
<David Simons氏>
Simons氏は、アメリカ空軍の航空医官として勤務していた際に上述した”Travell氏”と出会い、筋膜痛の存在に興味を抱いたと言われています。
”Travel氏”とは20年以上の間共同研究を行い、数多くの執筆を手がけたことで有名です。
「トリガーポイント」という言葉は、最近の流行りで生まれたものではありません。
80年以上の長い歴史と数多くの論文(科学的根拠)に基づいて生まれてきたものであることをぜひ覚えておきましょう。
トリガーポイントとは
トリガーポイントというのは「硬くこばわった筋線維の塊」です。
これは何らかの影響によって、筋線維の一部がギュッと硬くこわばってしまった部位のことを指しています。
(引用:鍼灸院オアシスより)
- 大きさは「ピンの頭〜豆粒」ほど、
- 硬さは「小さなビーズ〜生ゆでのマカロニの破片」のような感触
を伴うとされています。
トリガーポイントがある筋肉内は”常に緊張”しており、周辺部の環境に悪影響を与えます。
最も”厄介”な点は、硬結した筋肉から「筋膜」を伝って、痛みを他の箇所に送ってしまうことです。
これを「関連痛」といいます。
従来、体のケアの基本は”痛みを感じる箇所に発生原因がある”とされてきました。
しかしながら、トリガーポイントは「関連痛」を引き起こすことで、痛みの原因の特定を難しくしてしまっています。
痛みの箇所に捉われてしまうと、真のトリガーポイントを見つけることができません。
ただ、この「関連痛」には”特定のパターン”があると考えられています。
(引用:あさがや整体院より)
前述した「Janet Travell」氏と「David Simons」氏は、まさにこの特定のパターンを明確にしたことで大きな革命を起こしたのです。
トリガーポイントとツボの違い
トリガーポイントとツボは、似たような箇所に存在していますが、考え方が根本的に異なります。
ツボは「気の集まるところ」や「気の流れが通るところ」とされ、長い歴史はあるものの科学的に証明するのは難しい点です。
一方でトリガーポイントは「特定の筋組織が硬結しているところ」を指します。
筋電系で計ると微弱な「電気活動」を測定することができ、触ると微かな「熱」を感じることもできます。
まとめ
今回はトリガーポイントの基礎知識についてまとめてみました。
トリガーポイントは「硬結した筋組織の塊」であり、筋膜を通じて「関連痛」を引き起こします。
このポイントを的確に見つけられるようになると、体の痛みを根本的に解決することができます。
興味を持たれた方はぜひ「誰でもできるトリカ゛ーホ゜イントの探し方・治し方」などの本も読んでみてください。
ではでは今日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。
【シェア・ブックマークも忘れずに】
この記事の他にも「体のケア」に関するお役立ち情報を多数掲載しています。
「また後で見に来よう!」で見失わないように、シェア・ブックマークボタンをぜひご活用ください。
では改めまして…いつもありがとうございます。
コメントを残す