【筋肉の変化】筋肉を動かさないと、筋肉内ではどんな変化が起こるの?

ハテナちゃん
筋肉って、動かさないとどうなるんですか?

筋肉は一定期間動かさない(=刺激を入れない)と”硬く”なっていきます。

この時、筋肉の中では何が起こっているのでしょうか?

今日は「筋肉の変化」についてまとめてみようと思います。

 

筋肉の変化

筋肉が硬くなっていく過程には、以下のようなプロセスがあります。

  1. 筋肉の長さが変わる。
  2. 筋肉のサイズが小さくなる。
  3. 筋膜が分厚くなる。
  4. 硬くなる。

では詳しく見ていきましょう。

**

筋肉は一定期間固定される(刺激が入らない)と、その張力に応じて”長さ”を変化させます。

ハテナちゃん
長さが変わるって、どういうことですか?

筋肉内には「筋節」(あるいはサルコメア)と呼ばれる”節”があります。

(引用:きらりなる☆輝成 – FC2より)

この”節の数”が筋肉の長さを決定しており、

  • 伸ばされた状態で固定=筋節が増える“長く”なる
  • 縮められた状態で固定=筋節が減る“短く”なる

というメカニズムになっています。

当然筋肉が短くなれば、その分伸ばされにくくなり、硬くなります。

Tomy
同じ長さに伸ばすのであれば、短いゴムより長いゴムのほうがスムーズですもんね!

また使われない筋肉は、適応として小さく”萎縮”していきます。

Tomy
使われない部分が萎縮するのは生物としての宿命ですね。

筋線維サイズが小さくなると、筋線維の間に”隙間”が広がります。

するとこの隙間を埋める形で「筋周膜」や「筋内膜」といった筋膜が分厚くなり、筋断面積における”筋膜の割合”が増すことが報告されています。

これを「骨格筋の線維化」といいます。

ハテナちゃん
線維化…!

線維化された筋肉は筋膜の割合が多いため、”弾力性が低く、硬い状態”になります。

これが筋肉が硬くなっていく一般的なプロセスです。

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筋肉を硬くしないために必要なこと

硬くなっていくプロセスが分かれば、硬くしないための対策も考えられます。

ポイントは

  1. 伸ばす刺激を入れる=ストレッチする
  2. 適度に負荷をかけ、萎縮させない=筋トレする

の2つです。

 

<①伸ばす刺激を入れる>

筋肉を伸ばす行為、これが「ストレッチ」です。

ストレッチを継続していくと”筋肉の長さ”が適度に保たれ、身体の柔軟性が上がります。

Tomy
筋肉の長さを決めているのは「筋節の数」でしたね。

したがってストレッチは局所に偏ることなく全身バランスよく行いましょう。

毎日”伸ばす箇所””伸ばさない箇所”ができてしまうと、やがてはバランスが崩れてしまいます。

どんなストレッチをすればよいかお悩みの方は、こちらの記事もご参照ください→【ストレッチのBEST7】まずはこれだけ!初心者にオススメの7大ストレッチ

 

<②適度に負荷をかけ、萎縮させない>

また「骨格筋の線維化」は、筋線維サイズが小さくなることから起こるという話も前述しました。

したがって、筋線維サイズを小さくしないこと(=適度な筋トレを行うこと)が身体の柔軟性を保つうえでは大切です。

特に

  1. 胸まわり
  2. 背中
  3. 体幹(腹筋まわり)
  4. 股関節
  5. 太もも(前後)
  6. ふくらはぎ

の6部位はしっかりと動かし、筋肉を維持向上させていきましょう。

筋トレの情報もたくさん書いているので、ぜひ覗いてみてください。

Tomy
身体の柔軟性を保つためには、”ストレッチ””適度な筋トレ”が必要なんですね!

 

まとめ

筋肉は

  1. 筋肉の長さが変わる。
  2. 筋肉のサイズが小さくなる。
  3. 筋膜が分厚くなる。
  4. 硬くなる。

というプロセスを経て、硬くなっていきます。

筋肉を硬くしないためには「ストレッチ」「適度な筋トレ」が必要です。

ぜひ覚えておいてください。

では今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

うぱ
今日もありがとうぱ!

 

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Tomy先生
千葉県出身。 現在は「健康」×「教育」の仕事に従事。 将来の夢は「全ての人が毎日身体のケアをする文化を創ること」。 ”歯磨きすること”と同じくらいの感覚で、体のケアをする文化が広まれば、きっと世界を変えていける!と信じている。 マイペースで群れることが嫌いな典型的なB型気質。西新宿にて週末個人サロン「Tomy's room(トミーズルーム)」を運営中。 ◯順天堂大学スポーツ健康科学部スポーツ科学科(スポーツ医科学専攻) ◯日本ストレッチング協会:認定ストレッチインストラクター<JSA-CSI> ◯全米ストレングス&コンディショニング協会<認定パーソナルトレーナー(CPT)&認定SCスペシャリスト(CSCS)>