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一言で”ストレッチ”といっても、ストレッチには様々なやり方・原理が存在しています。
今日は「アゴニスト・コントラクトストレッチのポイント」についてまとめてみようと思います。
アゴニスト・コントラクトストレッチとは?
アゴニスト・コントラクトストレッチは、ホールド&リラックスストレッチの”応用版”であり、筋肉の柔軟性を大きく高めるストレッチ方法です。
(*まずはこちら:【ホールド&リラックスストレッチとは?】)
ストレッチの手順としては、
- 伸ばしたい筋肉にストレッチをかける
- 伸び切ったら、そこから押し返す(パートナーは力を均衡させる=等尺性収縮を起こす)
- 脱力させる
- ストレッチをかけにいく
- 拮抗筋を収縮させることで、さらに可動域を広げていく
となっています。
では実例を踏まえて見ていきましょう。
ここでは前腕屈筋群にアゴニスト・コントラクトストレッチをかけていきます。
まずは行けるところまで大きくストレッチを行います。
筋肉がしっかりと伸びたら、パートナーが”負荷”をかけ、それに抵抗する形で押し返していきます。
押す力と押し返す力を均衡させ、およそ”3〜5秒”しっかりとキープします。
キープが終わったら、一度脱力させ…、
最後にもう一度大きくストレッチをかけていきます。
ここからさらに前腕伸筋群に力を入れて、自分の力でも手首を”反らして”いきます。
これによって、よりストレッチ感が大きくなります。
これがアゴニスト・コントラクトストレッチの一連の流れです。
アゴニスト・コントラクトストレッチの原理
このストレッチはホールド&リラックスストレッチの原理と「相反神経支配:そうはんしんけいしはい」を組み合わせています。
筋肉には1つの筋肉が働く(収縮する)とき、もう一方の筋肉は最大限にゆるむという性質があります。
ストレッチをかけられた状態を保ちつつ、自分の力も使って手首を”反らす”ことで、より大きな脱力感を引き出します。
このストレッチ方法は、通常のスタティックストレッチやホールド&リラックスストレッチよりも、関節可動域が優位に増加することがわかっています(Ferber R, Osternig L et al:391-397,2002)。
やや難易度は上がりますが、身体を柔らかくする上でとても役に立つストレッチ方法です。
ぜひ覚えておきましょう。
アゴニスト・コントラクトストレッチの注意点
アゴニスト・コントラクトストレッチの注意点は、力を入れる筋肉を先に緩めておくということです。
力を入れる筋肉が
- 疲労して、筋緊張が高い状態
- 筋肉痛が生じている状態
- 力を入れると痛みがある状態
であるとストレッチ中に攣ってしまったり、詰まり感を感じてしまったりする場合があります。
全身のバランスを整えた上で実践するようにしましょう。
まとめ
アゴニスト・コントラクトストレッチのポイントは「相反神経支配の仕組み」をよく理解しておくことです。
伸ばしたい筋肉と対の位置にある筋肉に力を入れる、という感覚をまずはマスターしてみましょう。
では今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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