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「どの部分(筋肉)をケアすればいいか」というアイディアは、
- 今とっている”動作”
- その動作を生み出している”筋肉”
この2つをセットで学ぶことが大切です。
今回は「動作×関連筋の基礎知識」についてまとめていこうと思います。
どこをケアすればいいんだろう?
例えば「デスクワーク」で「肩がお疲れ」のAさんがいたとしましょう。
デスクワーク…肩が疲れている…
そこから思いつくのは。。
となってしまうのは、やや短絡的なアイディアでしょう。
もちろん僧帽筋のケアも大切ですが、デスクワークに関連する筋肉も合わせてケアしていかなければ、根本的な解決はできません。
ケアをしていく筋肉を見定めるアイディアとしては、
- 疲れの原因になっている”動作を分析”してみる
- その動作で”使われる筋肉”を探してみる
- ”どの筋肉”をほぐしていくかを決める
という方法があります。
一見難しそうに見えますが、具体例で考えてみると意外とシンプルです。
<①動作の分析>
では「デスクワーク」で「肩がお疲れ」のAさんの例で考えてみましょう。
まずはデスクワーク中の動作を分析してみます。
肩〜指先の動きは
- 肩=やや前方に屈曲、タイピング時はやや内旋
- 肘=基本的には屈曲、タイピング時は回内、スマホ操作時は回外
- 手首、指先=タイピング時は屈曲(ただキーを押さないとき(宙に浮いているとき)はやや伸展)
上半身全体の動きは
- 首=前方屈曲(頭の重さを引き上げるために、伸展筋が常に伸張性収縮)
- 脊柱=前方屈曲(同上)
下半身の動きは
- 股関節=常に屈曲
- 膝=屈曲
という動きをとっています。
それぞれの動作がわかったら、そこに関連する筋肉を挙げていきます。
<②動作を生み出す関連筋>
ここでは肩をターゲットにして深堀りしてみましょう。
肩周りの動作というのは
- 肩=やや前方に屈曲、タイピング時はやや内旋
でした。
「肩の屈曲」を生み出しているのは、
- 大胸筋
- 三角筋
- 烏口腕筋
- 上腕二頭筋
- 前鋸筋
という筋肉群です。
(引用:筋肉のハナシ*以下同様)
また「肩の内旋」を生み出しているのは、
- 大胸筋
- 三角筋(特に前部線維)
- 広背筋
- 大円筋
- 肩甲下筋
という筋肉群です。
つまり、デスクワーク姿勢における「肩の動き(屈曲&内旋)」は
- 大胸筋
- 三角筋
- 烏口腕筋
- 上腕二頭筋
- 前鋸筋
- 広背筋
- 大円筋
- 肩甲下筋
という8つの筋肉によって生み出されているということがわかります。
これがわかれば、後はその筋肉の位置を把握してほぐしていくだけです。
<③どの筋肉をほぐしていくか>
肩がお疲れのAさんであれば、僧帽筋や三角筋をほぐすのは当然です。
大切なのは、そこから一歩踏み込んで考えてみることです。
まず肩の付け根にある「烏口腕筋」はほぐしましたか?↓
この烏口腕筋は「上腕二頭筋」とともに「小胸筋」と連鎖しています。
したがって、猫背気味の方はより硬くこわばっている傾向があります。
また肩甲骨を動かす「前鋸筋」には目を向けましたか?↓
この前鋸筋は「外腹斜筋」につながっているため、体幹部分のこわばりにも影響を及ぼしています。
このようにその動作と関連筋肉をひもづけられると「どこの筋肉を中心にほぐせばいいのか」というアイディアが湧いてくるようになります。
人の体には、万人に共通する魔法のポイントなど存在しません。
それゆえに「ここをほぐしてみたらどうだろう?」「もしかしたらこっちが硬いんじゃないか?」
というアイディアの引き出しをたくさん持っておくことが大切です。
どうやって学ぶ?
ただこういった知識を体系的に身につけるのは意外と大変です。
そして本屋さんで売られている本には、意外と載ってない情報です。
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まとめ
今よりもう一段階スキルアップするためには
- 疲れの原因になっている”動作を分析”してみる
- その動作で”使われる筋肉”を探してみる
- ”どの筋肉”をほぐしていくかを決める
という思考回路をもつことが大切です。
ぜひ筋肉周りの勉強もしっかりして、セラピストとしてのスキルを上げていきましょう。
では今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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Tomy, thanks so much for the post.Much thanks again. Really Cool.