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一昔前までは、筋肉の収縮力が運動(筋トレ含む)の主な原動力になっていると考えられていました。
しかし、近年多方面で行われている研究によって、筋膜の”弾性作用”も運動に大きく影響を与えていることがわかってきました。
今日はこのことについてまとめてみようと思います。
筋膜の発達とは?
筋膜というのは筋肉を覆っている薄い膜のことです。
「コラーゲン線維」という繊維状のタンパク質によって構成されています。
健康で柔軟性の高い人の筋膜は、このコラーゲン線維が”ストッキング生地”のように綺麗な配列を成しています。
繊維配列は垂直に交わる格子状(十字状)になっており、伸ばされたときに伸ばされた方向に配列を変化させることができます。
しかし、
- 運動をしない…
- ストレッチをしない…
- そもそもほとんど体を動かさない…
という人の筋膜は、この線維配列が”ランダムに乱れてしまっている”ことがあります。
ランダムに乱れてしまうと水分バランスなどが偏り、線維間に「架橋(クロスリンク)」と呼ばれる連結が生じてしまいます。
これによって筋膜は「伸びにくい構造」になってしまいます。
筋膜の適応
「伸びにくい構造」ができてしまうということは、その反面「伸びやすい構造」にもなれるということです。
柔軟性・弾力性に富んだ運動能力を持っている人の筋膜は、コラーゲン線維そのものが「弾性バネを連想させる波状型」になっているといわれています。
下のイラストをご覧ください。
左側が柔軟性と弾力性に富んだ「波状」型であり、右側が運動不足や高齢者に見られる「平坦状」型です。
運動(筋トレ)をして伸ばす刺激を定期的に入れていくと
- コラーゲン線維の配列が整う=動きに対しての適応能力が上がる=「柔軟性」UP!!
- コラーゲン線維自体が弾性機能をもつ=波状型に変化する=「弾力性」UP!!
という適応反応が期待されると考えられています。
オススメのストレッチ
筋膜の適応のためには「静的ストレッチ」よりも「動的ストレッチ」が有効であると言われています。
軽めのダンベル等を持ち、動きの最終可動域で柔らかい弾性反発を感じながら行うストレッチが効果的です。
(引用:トレーニングNAVI)
弾むような伸張刺激は筋肉などの組織に対して悪影響を与える…と認識されていた時期もありましたが、近年は「動的ストレッチは筋膜に対して高い弾性力を与え、機能を向上させる」と言われるようになってきました。
「どんなにストレッチをしても柔軟性が上がらない…」
という方は、硬さの原因が筋肉ではなく筋膜であることも考えられるため、軽めの動的ストレッチを行うと良いと思います。
ぜひ「筋膜ストレッチセラピー」などを参考に実践してみてください。
まとめ
筋膜も筋肉と同じで刺激を与えると変化を起こします。
- 配列が整う→柔軟性UP
- 波状型になる→弾力性UP
という原理はぜひ覚えておくべきかと思います。
ではでは今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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