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ストレッチはまだまだ誤認されている部分があり「難しそう…」「わたしにはあまり必要ない…」といった声が多くあります。
しかし、ストレッチには”ストレッチにしかない良さ”もあります。
今回は「マッサージにはないストレッチ独自のメリット・強み」についてまとめていきたいと思います。
ストレッチ独自の良さ
マッサージにはないストレッチ独自の良さは、以下の3つに分けられます。
- 深層筋にアプローチできる
- 固い筋肉を優先的にケアできる
- 連動する筋肉群を広範囲にケアできる
では1つずつ見ていきましょう。
①深層筋にアプローチできる
筋肉というのは「層」に分かれており、厚みがあります。
人体の断面図はどこを切り取っても大抵、最下層から
- 骨
- (深部)筋肉
- (浅部)筋肉
- 皮下脂肪
- 皮膚
となっています。
マッサージというのは、圧を加えることによって”局所的”に筋肉を伸ばしていく行為です。
そのため
- 「皮膚のかたさ」
- 「皮下脂肪の厚さ」
- 「浅部筋肉のこわばり」
などの要因が重なると、圧が深部にまで届かないことがあります。
しかし、ストレッチでは関節を動かしていくため、筋肉の「深さ」に関わらずアプローチをかけることができます。
つまり、マッサージよりも深層筋へのアプローチが容易であるという点がストレッチ独自の良さの1つ目になります。
②硬い筋肉を優先的にケアできる
2つ目の良さは「硬い筋肉を優先的にケアできる」ということです。
①でもお伝えしましたが、ストレッチは筋肉の”深さ”に関わらず筋肉全体を伸ばすことができます。
「硬いゴム」と「柔らかいゴム」を同時に伸ばす動きをイメージしてみてください。
「硬いゴムが伸びるところまでしか、柔らかいゴムは伸びることができない」ことがご理解いただけるのではないかと思います。
筋肉においても「層によって固さが異なる」場合、より硬い筋肉の限界値までしか動かすことができません。
…ということは、ストレッチによって動きの限界幅を広げていくと、
- より硬い筋肉の柔軟性が高まり、
- 筋肉全体のバランスが取れてくる!
わけです。
的確に硬い筋肉へのアプローチができる、これがストレッチ独自の良さの2つ目です。
③連動する筋肉群を広範囲にケアできる
3つ目の良さは「連動する筋肉群を広範囲にケアできる」ということです。
筋肉は1つ1つが単独で働くのではなく「縦列上で同じ深さ」に存在している筋肉群が”連動性”をもって働いています。
この連動性を示すラインを「アナトミートレイン」ともいいます(*詳細はこちら→【3大原理】アナトミートレインの基礎知識として、まずは知っておきたい3つの原理)。
マッサージは局所的なアプローチになるので1つ1つの筋肉を個別に狙う必要がありますが、ストレッチでは連動する筋肉群を一気に伸ばすことができます。
これによって、より”短時間で効率的に筋肉全体のケアができる”わけです。
これがストレッチ独自の良さの3つ目になります。
まとめ
今日は「ストレッチ独自の良さ」についてまとめてきました。
- 深層筋にアプローチできる
- 固い筋肉を優先的にケアできる
- 連動する筋肉群を広範囲にケアできる
ただ、忘れてはいけないことは「どんな身体のケア方法も万能ではない」ということです。
ストレッチは関節を動かすことによって、その関節に関連する筋肉を伸ばしていきますから、関節そのものに「痛み」を感じている場合にはストレッチできません。
ケア方法の一長一短を知り、ぜひベストな選択をしていただければと思います。
では今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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