【強圧対策】「圧を感じない…」と言われた時の対処法:「ウェバー・フェヒナーの法則」

ハテナちゃん
「もっと強く押してください」「もっと強く伸ばしてください」って言われたら…どうやって対応すればいいんですか?

何度も体をほぐしていくと、次第に体は刺激(圧)に慣れていきます。

慣れるほどに知覚は鈍化し、「もっと、もっと…」を繰り返すようになってきます。

仮に知覚が鈍化していたとしても、必要以上の刺激(圧)が入れば「内出血」「圧迫骨折」といった事故は起こってしまいます。

Tomy
今日はそんなリスクを避けるために「強圧対策の方法」を見ていきましょう。



ウェバー・フェヒナーの法則

知覚における有名な法則の1つに「ウェバー・フェヒナーの法則」というものがあります。

これは精神物理学者のウェバー氏と、その弟子のフェヒナー氏が発見した法則です。

ハテナちゃん
どんな法則なんですか?

たとえば、今ここに「塩」の山があるとします。

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まずは「100g」を手に取り、目をつぶります。

そこに友人が1gずつ塩を加えていきます。

101g、102g、103g…手に乗せられた塩は増えていきますが、ここではまだ「重さの変化」を感じません。

109g、110g…「あ、今重くなった」!

10gを乗せた時に「重さの変化を感じた」ということは

「原強度の10%増加で、変化を感じる”感覚力”を持っている」

ということになります。

 

少し時間をおいて、次は200gで実験します。

同じ要領で目をつぶって1gずつ増加させていくと、おそらく218g、219g、220g

このタイミングで「あ、今重くなった!」と重さの変化を感じることができると思います。

同様に

  • 300gなら330g
  • 700gなら770g
  • 1000gなら1100g

にて重さの変化を「感じる」ことができます。

これを「ウェバー・フェヒナーの法則」といいます。

この法則は、人間の”感覚値”に関する法則であり、個人の中での感覚値の大きさ(割合)は変化しないとされています。

Tomy
もちろん何%で変化を感じるか、には個人差があります。ただその”割合”自体は変わらないわけですね。

個人の中での感覚値の大きさ(割合)が変化しないということは、原強度が大きければ大きいほど、知覚は鈍くなるということです。

ハテナちゃん
ん?どういうことですか?

例えば、感覚の割合が「原強度の10%」としたとき、

始めに”50”の力が加わった時は”55”の段階で変化を感じることができます。

しかし、始めに”100”の力が加わってしまった時は”110”になるまで変化を感じることができなくなってしまいます。

Tomy
原強度、すなわち最初の刺激の大きさはとても重要なのです。

 

いつものマッサージが物足りないという方へ

「もっと、もっと…」を繰り返していくと、体の知覚はさらに鈍化していきます。

最初から強い圧を入れるということは、原強度が大きくなるということです。

原強度が大きくなればなるほど、変化を感じる幅は広がっていくので、少々の圧の増減では知覚できなくなってしまいます。

ハテナちゃん
施術者も人間ですから、圧の強さには上限がありますよね…一体どうしたらいいんですか?

対応策はいたってシンプルです。

  1. 刺激の「種類」を変えること。
  2. 原強度を「小さめ」からスタートすること。

この2つが重要です。

たとえば

  • ただ単に伸ばされても感じないなら、揺らしながら伸ばしてみる。
  • ただ単に押されても感じないなら、温めてから押してみる。
  • ほぐす順番を変えてみる。

など刺激の種類そのものを変え、感覚をリセットすることが大切です。

またその際には必ず「小さい刺激から」入れていくのもポイントです。

いきなり「1000」を感じてしまったら、その後50〜60追加しても変化を感じることはできません。

最初はちょっと「物足りない」くらいで丁度いいわけです。

Tomy
感覚を感じなくても、物理的に刺激が入っていれば筋肉はゆるんでいきます。

その旨をきちんと伝えることも大切ですね。

 

まとめ

圧の強さの感じ方は、個人差が大きく、全てを解決する手段は存在しません。

しかし、

  1. 刺激の「種類」を変えること。
  2. 原強度を「小さめ」からスタートすること。

の2点は様々な場面で有効になる手法です。

もしそのようなお客様を対応する場合には、ぜひこの法則を思い出して対応してみてください。

では今日も最後までお読み頂きありがとうございました。

うぱ
今日もありがとうぱ!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

千葉県出身。 現在は「健康」×「教育」の仕事に従事。 将来の夢は 「全ての人が毎日ストレッチする文化を創ること」。 ”歯磨きすること”と同じくらいの感覚で、体のケアをする文化が広まれば、きっと世界を変えていける!と信じている。 マイペースで群れることが嫌いな典型的なB型気質。同居人(?)”うぱ”とののんびりライフを進行中。 【順天堂大学スポーツ健康科学部スポーツ科学科(スポーツ医科学専攻)卒・日本ストレッチング協会(JSA)会員:協会認定ストレッチインストラクター:CSI】