【ページコンテンツ:気になる箇所へのジャンプも可】
人間にはおよそ”400個”の骨格筋が存在しています。
これらにはそれぞれどういった特徴があるのでしょうか?
今日は「部位による筋肉の特徴」についてまとめていこうと思います。
筋肉の走行
骨格筋は自らが縮む(収縮する)ことによって、関節を動かしています。
それゆえに部位や機能によって、少しずつ構造が異なります。
一般的な「骨格筋」のイメージは、以下のようなものではないでしょうか?
(引用:筋肉を合成している遅筋繊維と速筋繊維より)
こういった筋肉は「紡錘状筋:ぼうすいじょうきん」とも呼ばれ、筋肉の長軸方向と筋線維の方向が”一致している筋肉”です。
力こぶをつくる「上腕二頭筋」などがその代表例です。
(引用:http://kinniku-no-hanashi.com)
一方で、体の中には筋肉の長軸方向と筋線維の方向が”一致していない筋肉”も存在しています。
例えば「大腿直筋」などがこれに該当します。
こういった筋肉を「羽状筋:うじょうきん」といいます。
今回はこの2つの筋肉の構造について、少し詳しく見ていきましょう。
紡錘状筋とは?
上述したように「紡錘状筋」とは、筋肉の長軸方向と筋線維の走行が”一致している”筋肉です。
この構造には「1本1本の筋線維が長く、伸び縮みが大きい」という特徴があります。
骨に沿う形で配置されている筋肉も多く、収縮することによって大きな関節運動を生み出します。
しかし1本1本の筋線維が長いがゆえに、一定の容積の中に配置されている筋線維の”数が少ない”というデメリットがあります。
したがって、大きな力を発揮することは苦手な筋肉です。
羽状筋とは?
羽状筋とは、筋肉の長軸方向と筋線維の走行が”一致していない”筋肉です。
筋肉の走行と筋線維がなす角度を「羽状角」といいます。
羽状角が大きくなればなるほど、狭い範囲にたくさんの筋線維が詰め込まれていることになります。
これにより、大きな”収縮力”が生じます。
しかしながら、筋肉全体の伸び縮みする幅は小さく、可動域が狭い…というデメリットがあります。
したがって「可動域を犠牲にしてでも大きな力を確保したい」という関節に配置されているのが、羽状筋の特徴です。
まとめ
一言で「筋肉」と言っても、そこには様々な役割があります。
- 紡錘状筋=関節を動かすために可動域を優先する
- 羽状筋=可動域は小さくてもいいので、とにかく固定力を優先する
より詳細を知りたい方は、ぜひ専門書でも勉強してみてください。
オススメはこちら↓(これだけ持っておけば他の本は不要だと思います)
では今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
<セラピストの皆さんへ>
トップセラピストに必要な“実践的ノウハウ”をまとめています。
==
また現場で活躍するセラピストに向けた“人気コラム”も書いています。
→【セラピストサロン】
ぜひ覗いてみてください。
シェア・ブックマークも忘れずに
「また後で見に来よう!」で見失わないように、シェア・ブックマークボタンをぜひご活用ください。
コメントを残す