【”伸ばしたまま”をキープする理由】どうしてストレッチ中は動きを止めてポーズをキープするの?

ハテナちゃん
どうしてストレッチ中って、伸ばしたままの状態をキープするんですか?

いわゆるストレッチ(静的)では、

  1. 息を吐きながら、ゆっくり体を動かす
  2. 伸び感を感じたところで、そのまま20秒程度キープする

というのが一般的な考え方になっています。

これに対して

  • なぜ20秒程度もキープする必要があるのか?
  • このキープをしているとき、体の中では何が起こっているのか?

といった素朴な疑問を感じたことはありませんか?

今日は「”伸ばしたまま”キープする理由」についてまとめてみようと思います。

 

”伸ばしたまま”をキープする理由

”伸ばしたまま”をキープする理由は、筋肉の緊張を抑制(あるいは低下)させることができるからです。

ハテナちゃん
緊張…?抑制…?どういうことですか?

緊張の抑制というのは、力が抜けてリラックス状態になるということです。

一定時間伸ばしままをキープし続けると、筋肉は”力が抜けて柔らかく”なってきます。

この状態を獲得することがストレッチの目的ですから、ストレッチ中はしっかりと動きを止めることが大切です。

 

どうして力が抜けるの?

ハテナちゃん
どうして力が抜けるんですか?

この反応のカギを握っているのが「ゴルジ腱器官」と呼ばれるセンサーです。

このセンサーは筋肉の末端にある”腱”(あるいは筋腱移行部)に内臓されており、腱にかかる「張力の大きさ」を感知しています。

(引用::世田谷区三軒茶屋の整体 カイロプラクティック(腰痛 肩こり) – FC2より)

ゴルジ腱器官が”張力(引っ張られる力)”を感じ取ると、神経と脊髄を介して「もう少しリラックスして緩みなさい」という指令を筋肉に送ります。

Tomy
引っ張られる力に応じて「もっとラクに伸びれるようにしようよ!」という反応ですね。

この「リラックスして緩みなさい」という指令が筋肉の脱力につながります。

ストレッチへの応用

このメカニズムを活用すると、普段のストレッチがより効果的になります。

脱力のカギを握っているのは、腱に存在するセンサーです。

したがって、腱の部分をしっかりと伸ばす(張力をかける)ことで、筋肉はよりゆるみやすくなります。

ハテナちゃん
腱を伸ばすためにはどうすればいいんですか?

筋肉と腱では、筋肉のほうが圧倒的に伸びやすい傾向にあります。

これはすなわち、ストレッチ動作の動き始めや中間域では、ほとんどの伸びを筋肉が占めてしまうということです。

腱を伸ばすためには「もうこれ以上伸ばせない…」という”動作の最終域”まで動かすことが大切です。

Tomy
痛みの出ない範囲でMaxまで伸ばすということですね。

ストレッチ効果を高めるためにも、ぜひ覚えておきましょう。

 

まとめ

”伸ばしたまま”をキープする目的は、筋肉を脱力させることです。

そのためには、腱にかかる”張力”の大きさを高めていくことが大切です。

ストレッチの際は、痛みのない範囲で”最大限”まで伸ばすように心がけてみましょう。

では今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

うぱ
今日もありがとうぱ!

 

まとめ

”伸張反射”は、筋肉がグッと伸ばされた時にギュッと縮む反応です。

縮むということは”力が入る”ということですから、ストレッチ中にはなるべく起こしたくない反応です。

ぜひ「リラックス環境下」&「ゆっくりとしたスピード」でストレッチをしてみてください。

では今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

うぱ
今日もありがとうぱ!

 

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Tomy先生
千葉県出身。 現在は「健康」×「教育」の仕事に従事。 将来の夢は「全ての人が毎日身体のケアをする文化を創ること」。 ”歯磨きすること”と同じくらいの感覚で、体のケアをする文化が広まれば、きっと世界を変えていける!と信じている。 マイペースで群れることが嫌いな典型的なB型気質。西新宿にて週末個人サロン「Tomy's room(トミーズルーム)」を運営中。 ◯順天堂大学スポーツ健康科学部スポーツ科学科(スポーツ医科学専攻) ◯日本ストレッチング協会:認定ストレッチインストラクター<JSA-CSI> ◯全米ストレングス&コンディショニング協会<認定パーソナルトレーナー(CPT)&認定SCスペシャリスト(CSCS)>