【伸び感センサー】ストレッチ時に働く「筋紡錘」と「腱紡錘(ゴルジ腱器官)」の違いとは!?

人間の体にはストレッチの”伸び感”を感じるセンサーが存在しています。

ハテナちゃん
センサーにはどんな働きがあるんですか?

たとえば

  • 急激に伸ばされた時に、ギュッと縮む
  • 伸ばされ続けた時に、脱力する

といった反応は、センサーと筋肉の連動性から生じています。

これらは人間が本来持っている「体を守る力」です。

今日はストレッチを行う上で非常に重要な「伸び感センサーの役割」についてまとめていこうと思います。



センサーの正体

筋肉内には大きく分けて2種類のセンサーが存在しています。

それが

  1. ”筋肉内”に存在している「筋紡錘(きんぼうすい)」
  2. ”筋腱移行部”に存在している「腱紡錘(けんぼうすい)」

の2つです。

Tomy
「腱紡錘」は「ゴルジ腱器官」とも呼ばれています。

ではそれぞれをシンプルにまとめてみようと思います。

 

<筋紡錘の働き>

ハテナちゃん
きんぼうすい…って初めて聞きました。体のどこにあるんですか?

「筋紡錘」筋肉の末端〜中央部に存在しています。

筋線維と”並行”に並んでおり、ストレッチされると筋肉と一緒に伸ばされます。

Tomy
筋肉の中に”内蔵”されているイメージです。

unknown(引用:あましこくしより)

このセンサーの最大の役割は「筋肉の”長さ”変化」の感知です。

グッと急激な伸びが加えられると反射を起こして、ギュッと筋肉を収縮させます。

この反射を「伸張反射」といいます。

Tomy
この伸張反射は、筋肉が”ギュッと縮む”反応ですから、ストレッチ時にはなるべく引き起こしたくない反応です。
ハテナちゃん
たしかに。伸ばしたいのに縮んでしまう反射が起こったら、本末転倒ですもんね。

どうしたらコントロールできるんですか?

Tomy
ポイントは長さ変化の「スピード」です。

関節の角速度が「秒速5秒以下」だと、伸張反射は起きにくいと言われています。

1秒間に”5度”動かす…というのは、かなりゆっくりとした動きであることがわかると思います。

ぜひ意識してストレッチをしてみてください。

 

<腱紡錘(ゴルジ腱器官)の働き>

ハテナちゃん
こっちは「けんぼうすい」なんですね。

やっぱり腱と関係があるですか?

「腱紡錘」はその名の通り、筋腱移行部に多く存在しています。

Tomy
「筋腱移行部」というのは、筋肉の末端部分で腱との境目を表します。

slide0022_image052(引用:世田谷区三軒茶屋の整体 カイロプラクティック(腰痛 肩こり) – FC2より

このセンサーは、腱に対して”垂直”に配列されています。

最大の役割は、腱にかかる「張力」を感知することです。

大きな張力を感じると、腱紡錘は「運動神経」を抑制させ、筋肉脱力反応を引き起こします。

ハテナちゃん
先ほどの「筋紡錘」は伸ばされる長さに反応して筋肉を収縮させ、今回の「腱紡錘」張力に反応して筋肉をゆるませるんですね。
Tomy
その通り!すばらしい^^

「腱」というのは、筋肉両側の末端部分に存在しています。

したがって腱紡錘は

  • 筋肉が強く伸ばされるとき
  • 筋肉が強く縮んでいるとき

両方で働きます。

PNFストレッチなどで

「抵抗をかけながら動きをキープさせ(筋収縮を起こし)、その後すぐにストレッチをかけていく」

のはこの原理を活用しています。

以下でもう少し詳しくご紹介していきます。

 

腱紡錘を活用したストレッチのコツ

「腱紡錘」をうまく活用すると、ストレッチ効果は倍増してきます。

ハテナちゃん
…ん?どういうことですか?
Tomy
ポイントは「いかに対象となる筋肉を収縮させるか」です。

 

筋腱全体の長さは変わらないのに、筋肉部分だけが縮めば、結果的に”腱”が大きく引き伸ばされます。

それによって「腱紡錘」が働くと、運動神経を通じて「筋肉ゆるめ〜」の脱力指令が入ります。

この指令中に対象となる筋肉を伸ばしていくと、通常時よりも効果的にストレッチを行うことができるわけです。

Tomy
こんなイメージです!

%e8%85%b1%e7%b4%a1%e9%8c%98(引用:丸山カイロプラクティックより)

このテクニックはPNFストレッチの一環で「ホールド&リラックス法」とも呼ばれる手法です。

パートナーが抵抗をかけることで筋肉の収縮を引き出し、その後の脱力のタイミングに合わせて大きくストレッチをかけていきます。

詳細に関してはぜひ【PNFマニュアル 改訂第3版】をご参照ください。

 

まとめ

筋肉内に存在する2つのセンサーの違い、ご理解いただけたでしょうか?

  • 筋紡錘=伸ばされる「長さの変化」を感知し、「伸張反射」を引き起こす。
  • 腱紡錘=伸ばされる「張力の大きさ」を感知し、筋肉に「脱力反応」を引き起こす。

体の原理を理解しながらストレッチを行うと、いつものストレッチがより効果的になってきます。

ぜひ今日のストレッチから取り入れてみてください。

では今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

うぱ
今日もありがとうぱ!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

千葉県出身。
現在は「健康」×「教育」の仕事に従事。

将来の夢は
「全ての人が毎日ストレッチする文化を創ること」。
”歯磨きすること”と同じくらいの感覚で、体のケアをする文化が広まれば、きっと世界を変えていける!と信じている。
マイペースで群れることが嫌いな典型的なB型気質。同居人(?)”うぱ”とののんびりライフを進行中。

【順天堂大学スポーツ健康科学部スポーツ科学科(スポーツ医科学専攻)卒・日本ストレッチング協会(JSA)会員:協会認定ストレッチインストラクター:CSI】