【深層フロントライン】縁の下の力持ち「深層フロントライン」の位置と役割:Anatomy train Deep Front Line

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このブログでも大人気のアナトミートレインシリーズ第7弾!

今回は今まで紹介した全てのラインの”内側”に存在している「深層フロントライン」について学んでいきましょう!
Tomy先生
Tomy先生

その前に「アナトミートレインってなに!?」という方はまずこちらからどうぞ→「アナトミートレインの基礎知識」まずは知っておきたい3つの原理。 

動画で学びたい方はこちら↓

 

筋肉のつながり

「深層フロントライン」は、”体の内部”に存在しているラインです。

(引用:アナトミー・トレイン [Web動画付] 第3版: 徒手運動療法のための筋筋膜経線より)

このラインの周りには

  • 前側に「浅層フロントライン」
  • 後ろ側に「浅層バックライン」
  • 両側面に「ラテラルライン」

が存在し、3D面においても「スパイラルライン」「ファンクショナルライン」が取り囲んでいます。

具体的にはどのあたりの筋肉なんですか??

筋肉のスタート地点は「舌骨筋」という喉の奥にある小さな筋肉です。

ここから始まり、肋骨内部を「胸内筋膜」、そして「横隔膜」を通じて下っていきます。

(引用:http://kinniku-no-hanashi.comより)

肋骨から下は「腰方形筋」「腸腰筋」が骨盤までつなぎます。

(引用:同上)

「腸腰筋」のゴール地点は「内転筋群」のスタート地点です。

内転筋群は「後脛骨筋」「長趾屈筋」につながり、最終的には「足底部」へと行き着きます。

(引用:同上)

あんまりピンとこない筋肉が多いですね。。

このラインは運動の”主動筋”になりえない筋肉ばかりなので、名前を聞いてもあまりイメージできない部位が多いかもしれません。

ひとまず体の内部にも筋肉(筋膜)のつながりがある、ということを覚えておきましょう。

 

特徴と役割

深層フロントラインには「高密度な筋膜」「遅発性の持続収縮型の筋線維」が多くなっています。

高密度な…?遅発性の…??

これは要するに「あまり動かない(動けない)組織」ということです。

このラインの筋肉は”大きな収縮””素早い反応”には適さない筋肉群であるため、

  1. 胴体内部の”固定”
  2. 姿勢の”維持”

が主な役割となります。

また

  • 「横隔膜〜腰方形筋〜腸骨筋の連動によって、”呼吸のリズム””歩くリズム”につなげる
  • 「自立神経節」とつながっており、”交感神経・副交感神経のバランス”に関与する

などの重要な役割も担っています。

(引用:同上)

「呼吸のリズム」と「歩行のリズム」が合ってくるのは、このラインのおかげなんですね。
Tomy先生
Tomy先生

外面からは全く見えないラインですが、私たちが生きていく上ではとても大切な働きをしているのです。

 

まとめ

「深層フロントライン」は、外から見えないことで軽視されがちなラインです。

しかし”全ラインの内側”に収まっていることを考えると、その影響力の大きさを感じます。

ぜひ丁寧にケアしてあげてください。

では今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

筋肉の具体的なラインについてはこちら↓

うぱ
今日もありがとうぱ!

動画で復習したい方はこちら↓



【番外編:オススメ本の紹介】

筋肉のつながりって面白いですね〜!
アナトミートレインについてもっと知りたくなりました!
そんなセラピストのために、今日はオススメ本を3つ紹介します(忖度なしです!)
Tomy先生
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『オススメ①:初級編』

まず初めての方にオススメなのが「カラー図解ムービングボディ―動きとつながりの解剖学」です↓

こちらの本に載っている情報は、”浅く・広い”です。

各ラインの基本的な特徴について、まんべんなく抑えてあります。

オールカラーでイラストも豊富なので、初めての方はぜひこの本から始めてみてください。

本全体が大きい&見やすい&わかりやすいので、最初のイメージをつかむ上ではオススメです。
Tomy先生
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ご注文はこちらから→ムービングボディ 動きとつながりの解剖学

 

『オススメ②:中級編』

基礎知識がある方にオススメなのが「アナトミー・トレイン 第3版: 徒手運動療法のための筋筋膜経線」です↓

個人的な見解としては、アナトミートレインに関する情報は、この本が1番面白くて勉強になります。

「筋膜」の基本的な仕組みはもちろんのこと、各ラインについての細かく丁寧な解説が載せられています。

特に「筋肉同士のつながり」「運動における役割」などは

「そうそう!こういう情報が欲しかったんだよね!」

と納得できる内容になっています↓

体の構造に興味がある方は必見ですよ!
Tomy先生
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ご注文はこちらから→アナトミー・トレイン [Web動画付] 第3版: 徒手運動療法のための筋筋膜経線

 

『オススメ③:上級編』

最後に紹介するのは「人体の張力ネットワーク 膜・筋膜―最新知見と治療アプローチ」です↓

こちらは筋膜の専門書で、500ページを超える大書です(重すぎて持ち運びはできないレベルです)。

それだけに情報量はとても豊富です。

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最新の知見が盛りだくさん!オタク気質の方ならきっと気に入る一冊です。
Tomy先生
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筋膜やアナトミートレインに関する知識をより深めていきたい方は、ぜひチャレンジしてみてください。

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Tomy先生
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Tomy先生
千葉県出身。 現在は「健康」×「教育」の仕事に従事。 将来の夢は「全ての人が毎日身体のケアをする文化を創ること」。 ”歯磨きすること”と同じくらいの感覚で、体のケアをする文化が広まれば、きっと世界を変えていける!と信じている。 マイペースで群れることが嫌いな典型的なB型気質。西新宿にて週末個人サロン「Tomy's room(トミーズルーム)」を運営中。 ◯順天堂大学スポーツ健康科学部スポーツ科学科(スポーツ医科学専攻) ◯日本ストレッチング協会:認定ストレッチインストラクター<JSA-CSI> ◯全米ストレングス&コンディショニング協会<認定パーソナルトレーナー(CPT)&認定SCスペシャリスト(CSCS)>