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このブログでも大人気のアナトミートレインシリーズ第5弾!
![Tomy先生](https://tomy-blog13.com/wp-content/uploads/2015/12/IMG_2045-e1631248592351.jpg)
その前に「アナトミートレインってなに!?」という方はまずこちらからどうぞ→「アナトミートレインの基礎知識」まずは知っておきたい3つの原理。
動画で学びたい方はこちら↓
アームラインの特徴と役割
「アームライン」は、体の”前後”及び”深さ”で4種類に分けられています。
![](https://tomy-blog13.com/wp-content/uploads/2017/03/00241a7627d8dd1f1a3b543482b1e107-225x300.jpg)
(引用:アナトミー・トレイン [Web動画付] 第3版: 徒手運動療法のための筋筋膜経線より)
まずは体の前面を走っている2つのラインを紹介していきましょう。
①「浅層フロントアーム」
まず1つ目が前側の「浅い」筋肉群です。
このラインは「SFAL(スーパーフィシャル・フロント・アーム・ライン)」とも呼ばれています。
![](https://tomy-blog13.com/wp-content/uploads/2021/09/illustkun-05554-woman-300x300-1.png)
「浅層フロントアーム」は、上半身の大筋群である「大胸筋」と「広背筋」から始まります。
![](https://tomy-blog13.com/wp-content/uploads/2016/07/IMG_4542-195x300.png)
(いずれも引用:http://kinniku-no-hanashi.comより)
この2つの大きな筋肉は、上腕骨の前(小結節)でゴールしています。
ここから骨沿いを「内側筋間中隔」で下り「前腕屈筋群」、そして最終的には「四指の先端」へとつながっていきます。
筋肉のつながりを見ても分かる通り、「大胸筋」や「広背筋」といった”大筋群”は「前腕屈筋群」にパワーを伝えています。
これは結果として「握力の強さ」にも大きな影響を与えています。
![Tomy先生](https://tomy-blog13.com/wp-content/uploads/2015/12/IMG_2045-e1631248592351.jpg)
②「深層フロントアーム」
2つ目は前側の「深い」筋肉群です。
このラインは「DFAL(ディープ・フロント・アーム・ライン)」とも呼ばれています。
![](https://tomy-blog13.com/wp-content/uploads/2021/09/images.png)
このラインは①のラインよりも下層を通るため「小胸筋」から始まります。
小胸筋のゴール地点である烏口突起は「上腕二頭筋」のスタート地点です。
「上腕二頭筋」を介したラインは、前腕部分の骨膜(橈骨骨膜)を通り「親指」へとつながっていきます。
![](https://tomy-blog13.com/wp-content/uploads/2021/09/illustkun-05559-woman-300x300-1.png)
ストレッチをする際には「指の向き(角度)」にも意識を向けることが大切です。
③「浅層バックアーム」
続いて3つ目は後ろ側の「浅い」筋肉群です。
このラインは「SBAL(スーパーフィシャル・バック・アーム・ライン)」とも呼ばれています。
![](https://tomy-blog13.com/wp-content/uploads/2021/09/illustkun-05554-woman-300x300-1.png)
このラインは”肩こり”の代名詞でもある「僧帽筋」から始まり「三角筋」へとつながります。
「僧帽筋」のゴール地点と「三角筋」のスタート地点は「肩甲骨」を介して綺麗に重なっており、連動性をもっていることを感じさせます。
ここから骨沿いを「外側筋間中隔」で下り「前腕の伸筋群」へとつながります。
そして、最終的には「四指の先端」へと行き着きます。
このラインは「前腕の伸筋群」そして「指先」へと終着するため、指を伸ばす動作の際によく使われます。
パソコンでのタイピングは常に指先を上げた状態をキープするため、このラインが終始使われています。
![](https://tomy-blog13.com/wp-content/uploads/2016/07/cc2c1ca50c90d2fca58f2f2f9c306f75_m-300x200.jpg)
長時間のデスクワークによって「前腕の伸筋群」がこわばると、そのこわばりは「三角筋」を通じて「僧帽筋」へと行き着きます。
それが結果として”肩こり”の要因となってしまうのです。
![Tomy先生](https://tomy-blog13.com/wp-content/uploads/2015/12/IMG_2045-e1631248592351.jpg)
④「深層バックアーム」
ラストの4つ目は後ろ側の「深い」筋肉群です。
このラインは「DBAL(ディープ・バック・アーム・ライン)」とも呼ばれます。
![](https://tomy-blog13.com/wp-content/uploads/2021/09/images.png)
このラインは③の1つ下層を通っています。
スタートは「肩甲挙筋」と「菱形筋」です。
肩甲骨からは「棘上筋」と「棘下筋」にそれぞれつながっていきます。
上腕骨の後ろ側に行き着いたラインは「上腕三頭筋」を下ります。
そして尺骨沿いの骨膜を通り「小指」へとつながっていきます。
このポイントは「ローテーターカフ(棘上筋・棘下筋等)」を含んでいる点です。
![](https://tomy-blog13.com/wp-content/uploads/2021/09/images.png)
「ローテーターカフ」というのは、上腕骨が肩甲骨の凹みから抜けないように固定をしている”インナーマッスル”です。
このローテーターカフは、背中側の「菱形筋」と腕側の「上腕三頭筋」と同じ深さでつながり、連動しています。
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筋肉のつながりを知ることは、体のケアだけでなくトレーニングの際にも役立ちます。
特徴と役割
「アームライン」は日常生活におけるさまざま動きで使われています。
- パソコンを使う
- 字を書く
- 運転する
- 洗濯物を干す
- 料理をする
などは全てアームラインの影響を受けています。
![](https://tomy-blog13.com/wp-content/uploads/2021/09/illustkun-05545-woman-300x300-1.png)
アームラインは背骨や体幹部の一部ではないので「姿勢」への直接的な影響はありません。
しかし、他のラインと”継ぎ目なし”でつながっているという特徴があるため、ラインの乱れは間接的に悪影響を及ぼします。
丁寧なケアが必要な筋肉群であることをぜひ覚えておきましょう。
まとめ
アームラインは「前後に分かれている」&「深さも異なっている」ので、それぞれのラインに対するアプローチが必要です。
ぜひ筋肉のつながりを意識してストレッチしてみてください。
では今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
筋肉の具体的なラインについてはこちら↓
動画で復習したい方はこちら↓
【番外編:オススメ本の紹介】
![](https://tomy-blog13.com/wp-content/uploads/2021/09/illustkun-01013-happy-woman-520x520-1-300x300.png)
![](https://tomy-blog13.com/wp-content/uploads/2021/09/illustkun-01833-i-know-520x520-1-300x300.png)
![Tomy先生](https://tomy-blog13.com/wp-content/uploads/2015/12/IMG_2045-e1631248592351.jpg)
『オススメ①:初級編』
まず初めての方にオススメなのが「カラー図解ムービングボディ―動きとつながりの解剖学」です↓
![](https://tomy-blog13.com/wp-content/uploads/2015/12/IMG_2325-e1482149807417-225x300.jpg)
こちらの本に載っている情報は、”浅く・広い”です。
各ラインの基本的な特徴について、まんべんなく抑えてあります。
![](https://tomy-blog13.com/wp-content/uploads/2015/12/IMG_2327-300x225.jpg)
オールカラーでイラストも豊富なので、初めての方はぜひこの本から始めてみてください。
![Tomy先生](https://tomy-blog13.com/wp-content/uploads/2015/12/IMG_2045-e1631248592351.jpg)
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『オススメ②:中級編』
基礎知識がある方にオススメなのが「アナトミー・トレイン 第3版: 徒手運動療法のための筋筋膜経線」です↓
![](https://tomy-blog13.com/wp-content/uploads/2015/12/IMG_2319-e1482150051590-225x300.jpg)
個人的な見解としては、アナトミートレインに関する情報は、この本が1番面白くて勉強になります。
「筋膜」の基本的な仕組みはもちろんのこと、各ラインについての細かく丁寧な解説が載せられています。
![](https://tomy-blog13.com/wp-content/uploads/2015/12/IMG_2320-300x225.jpg)
![](https://tomy-blog13.com/wp-content/uploads/2015/12/IMG_2321-300x225.jpg)
特に「筋肉同士のつながり」や「運動における役割」などは
「そうそう!こういう情報が欲しかったんだよね!」
と納得できる内容になっています↓
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『オススメ③:上級編』
最後に紹介するのは「人体の張力ネットワーク 膜・筋膜―最新知見と治療アプローチ」です↓
![](https://tomy-blog13.com/wp-content/uploads/2015/12/IMG_2323-e1482150838342-225x300.jpg)
こちらは筋膜の専門書で、500ページを超える大書です(重すぎて持ち運びはできないレベルです)。
それだけに情報量はとても豊富です。
情報を発信する側の方、より正確で最新の知識を身につけたい方にはオススメです↓
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<セラピストの皆さんへ>
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