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今や成人の8割以上が経験しているという”肩コリ”。
国民病ともいうべきこの”肩コリ”に悩まされている人は、たくさんいると思います。
では一体”肩コリ”とはどのような状態なのでしょうか?
…というより、そもそも「コリができる」「筋肉が硬くなる」とはどのようなメカニズムなのでしょうか?
なぜ筋肉は硬くなるのか?
まずは「肩コリ」の”コリ”についてです。
”コリ”というのは、筋肉の「拘縮(こうしゅく)」のことです。
「拘縮」とは”意図しない筋肉の収縮”のことであり、これはすなわち「縮めようと思っていないのに縮んでしまっている状態」のことをいいます。
そもそも筋肉というのは、最小単位にまで落とし込んでいくと「筋原線維」(アクチン線維とミオシン線維)に行き着きます。
このアクチン線維とミオシン線維が『連結→スライド』することで、筋肉は縮んでいます。
(引用:スポーツアロマサロン香樹より)
では続いてこの「収縮のメカニズム」をもう少し掘り下げて見ていきましょう。
筋肉の収縮のメカニズム
筋肉の最小単位は「アクチン線維」と「ミオシン線維」です。
(引用:LS-EDI-生命科学教育用画像集-より*一部見やすいように修正済:以下同様)
<①くっつき=連結>
筋線維を取り囲む環境の”カルシウムイオン濃度”が一定以上になると、ミオシン線維の先端がアクチン線維と連結します。
<②引き込み=収縮>
この連結後、ミオシン線維がエネルギーを活用して、アクチン線維をぐいと引き寄せます。
これが筋線維の「収縮」です。
普段は離れている2つの線維が”連結→スライド”することによって、全体の長さが短くなるわけです。
まさにこのくっついたまま離れない状態が「コリ」と呼ばれる状態です。
筋肉をゆるめるためには、きちんと連結を”解除”してあげる必要があります。
<③解除>
2つの線維の連結を”解除”するために必要なのが「新しいエネルギー(ATP)」です。
もともとミオシン線維が持っていたエネルギーは、アクチン線維をぐいと引き寄せた際に使用してしまい、この段階では枯渇しています。
新しいエネルギー(ATP)がミオシン線維の先端にくっつくと、この連結は”解除”されます。
この新しいエネルギーは新鮮な”血液”に乗って流入してきます。
だからこそコリを解消するためには「血液の流れ」が重要になってくるのです。
コリを招く負のスパイラル
実は筋肉には「コリがコリを招く”負のスパイラル”」が存在しています。
”コリ”が長く続いている状態というのは、筋肉内部の”内圧”が高まっている状態でもあります。(引用:【原因治療】 骨格矯正サロン とうせんきょう – Seesaa ブログより)
筋肉が硬いことで”内圧”が高まると、血管が押し狭められて血液の流れが滞りがちになってしまいます。
すると「連結を外したいから、新しいエネルギーが必要」な一方で、
「血液の流れが悪く、新しいエネルギーが回ってこない…」という状況に陥ってしまうわけです。
1日でも早くこの「負のスパイラル」から抜け出すことが大切です。
どんな対策を立てるべきか
ではこの「負のスパイラル」から抜け出すためには、どんな対策を立てればいいのでしょうか。
キーワードは
- ”血液の流れ”をよくすること
- ”負担のかかる姿勢”をやめること
の2点です。
具体的には
- 入浴
- ストレッチ
- マッサージ
- 姿勢の改善(骨盤の真上に頭があるポジション)
上記に加えて、血液の流れを良くするということは”体温を上げる”ということでもあるので
- 食生活
- 睡眠時間
- 運動習慣
といった生活面をトータルで見直していくことが大切です。
どんなに効果的なマッサージを受けても、日常生活の姿勢が悪かったら筋肉の硬さは”逆戻り”です。
まずは自分の体の状態をチェックすることから始めてみきましょう。
まとめ
コリのメカニズムは、イメージできたでしょうか?
日常生活とヒモ付けながら学んでいくと、生理学も非常に興味深くなってきます。
体の硬さについて『?』を持っている方は
の2つも読んでみてください。
少し専門的な内容を含みますが「筋膜」と「筋肉」の構造を理解しておくことはとても大切です。
では今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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