【ページコンテンツ:気になる箇所へのジャンプも可】
「お風呂上がりにストレッチをしましょう」という言葉は、いろいろなところで耳にすると思います。
これは一体なぜなのでしょうか。
今日は「なぜ”入浴後”がストレッチのベストタイミングなのか」を少し専門的にまとめてみようと思います。
ストレッチの効果を高めるために必要なこと
なぜお風呂上がりがベストタイミングなのかというと、このタイミングが最も「ストレッチ効果」が高まっているからです。
ストレッチには
- 筋肉、関節を柔らかくする
- 関節可動域を改善させる
- 筋疲労を回復させる
- 疼痛(痛み)を和らげる
- 全身をリラックスさせる
といった効果があります。
これをもっと簡潔にまとめると
- 血行促進
- 柔軟性向上
になります。
<①血行促進のために必要なこと>
「血行促進」のために必要なのは、血管の拡張です。
血管が広がれば、それだけ多くの血液を一度に流す事ができます。
最も簡単な方法は「体温を上げること」です。
体温が上がれば血管も広がり、血流速度も速くなっていきます。
<②柔軟性向上に必要なこと>
関節によっても多少の違いはありますが、体の柔軟性を決めている要因は
- 靭帯、関節包=47%
- 筋肉、筋膜=41%
- 腱=10%
- 皮膚=2%
と言われています(John and Write 1962)。
このうち「靭帯」「関節包」「腱」は、いずれも”コラーゲン”という線維状の結合組織によって構成されています。
柔軟性を上げていくためには、これらの結合組織を柔らかくすることが大切です。
コラーゲンは「熱」によって順応度を上げる性質を持っているので、体温が高いときほど柔らかくなります。
つまり、ストレッチの効果をより高めるためには「体温を上げておく」ということが非常に重要なキーワードになるわけです。
体温を上げる方法
それがまさに「入浴」です。
体温を上げる方法には、大きく分けて「自発性」と「受動性」の2つの方法があります。
- 自発性=有酸素運動などで、自分の体(筋肉)を使って熱を生み出すこと
- 受動性=ホットパックや入浴などで、外部から熱を取り込むこと
です。
そして”受動性”の体温の上げ方には、さらに「湿式」と「乾式」が存在しています。
- 湿式=入浴、サウナ、ホットジェルなど
- 乾式=使い捨てカイロ、衣服の上からのホットパックなど
です。
入浴は「受動性」の中の「湿式」に含まれる体温の上げ方です。
水は非常に熱伝導性に優れているので、ホッカイロやホットパックよりも短時間で効果的に体温を上げることができます。
入浴に勝る「深部体温(筋肉内部の温度)」の上げ方は他にありません。
だからこそ、ストレッチのベストタイミングは「入浴後」であるわけです。
まとめ
お風呂の後は深部体温が高くなっているがゆえに、ストレッチの効果も出やすくなっています。
同じストレッチをするのであれば、より効果が期待出来るタイミングで実施をしたほうが効率的です。
ぜひ周りの方にも教えてあげてください。
では今日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。
【シェア・ブックマークも忘れずに】
この記事の他にも「体のケア」に関するお役立ち情報を多数掲載しています。
「また後で見に来よう!」で見失わないように、シェア・ブックマークボタンをぜひご活用ください。
では改めまして…いつもありがとうございます。
コメントを残す