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- 体は柔らかいのに、肩こりがひどい。
- 肩こりなどは特にないのに、体が硬い。
「筋肉の状態(つらさ)」と「柔軟性の高さ」というのは、必ずしもイコールにはなりません。
今日は「筋肉の硬さと柔軟性の関係」についてまとめてみようと思います。
2種類の柔軟性
実は「柔軟性」という言葉には、2種類の意味が存在しています。
それが
- 「縦断的(じゅうだんてき)柔軟性」
- 「横断的(おうだんてき)柔軟性」
です。
<縦断的柔軟性>
筋肉の縦断的柔軟性というのは「筋肉が筋線維の走行方向に、どれだけ長く伸びることができるか」を表しています。
つまり、”ストレッチのしやすさ”・”伸びやすさ”です。
縦断的柔軟性の高さは、
- 筋肉そのものの長さ
- 関節構造
- 靭帯のゆるみ
- 筋肉のリラックス度合い
などの要素を含んでいます。
「前屈で手の平が床につく」「背中で手の平同士が重なる」のは、対象部位が縦断的に柔らかいとも言えます。
この縦断的柔軟性のキーワードは「筋肉の長さ」です。
筋トレをすると筋肉が太くなるのと同様に、ストレッチをすると筋繊維の末端に「筋節」が追加され、少しずつ筋肉は長くなっていきます。
だからこそ、縦断的柔軟性を高めるためには「継続的なストレッチ」が必要不可欠です。
<横断的柔軟性>
一方の横断的柔軟性というのは「筋肉を触った時の柔らかさ」を表しています。
つまり筋肉を押した時に「ゴリゴリしているか、ぷにぷにしているか」です。
この横断的柔軟性の低下が俗に言う「筋肉のこわばり(肩こり)」です。
皮膚や皮下脂肪、筋膜といった筋肉を取り巻く”軟部組織の硬さ”もここに含まれてきます。
筋肉のこわばりを解消していくためには、その部位に対して新鮮な血液(酸素と栄養素(ATP))を送り込んでいく必要があります。
また軟部組織の大部分はコラーゲンと呼ばれるタンパク質で構成されており、これらは「温度が上がると柔らかくなる性質」をもっています。
したがって、横断的柔軟性を高めるためには「血液の流れが良くなる(筋温度が上がる)ケア」をしていくことが大切です。
適切なケアを選ぶことが大事!
冒頭にあった「体は柔らかいはずなのに肩こりがひどい」というのは「縦断的な柔軟性は高い!でも横断的柔軟性は低い…」状態です。
この状態は特に若い女性などに多く見られます。
- ホルモンの影響で関節構造が緩みやすくなっていたり、
- 筋肉量が少なかったり、
- バレエやダンスなどの経験者で筋肉そのものが長かったり、
するとこういった状態に陥ります。
縦断的な柔軟性は高い状態ですから、ストレッチをしてもあまり伸び感は感じないかもしれません。
体のケアの際は、マッサージやストレッチボールなどを使ったコンプレッション(圧迫)ケア、入浴やホットヨガといった血流が促進され、体温が上がるケア方法を選択するのが良いと思います。
まとめ
筋肉の硬さと柔軟性は、関連性こそあるもののイコールではありません。
縦断的に伸びにくいなら「継続的なストレッチ」を、横断的に硬いのなら「入浴やマッサージ」を選ぶことが大切です。
ぜひ日々のケアの参考にしてみてください。
ではでは今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
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