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ストレッチを行う目的の1つに「怪我の予防」があります。
今日はハムストリングス(太もも裏)を例に「ストレッチと肉離れの関係性」についてまとめてみようと思います。
ハムストリングスの肉離れ
肉離れは、運動時に筋肉が「激しく引き伸ばされたり」「急速に収縮したり」することが原因で起こります。
ハムストリングにおける肉離れの多くは
- 筋腹(中央部)
- 筋腱移行部(お尻の下〜太もも裏の付け根)
で発生しています。
(引用:ameblo.jpより)
最も一般的な原因は「筋肉の柔軟性不足」だと言われています(Garrett,1993)。
ハムストリングスは坐骨から脛骨につながっていくため、「骨盤の動き」と「膝の動き」の両方に関与しています。
(引用:http://kinniku-no-hanashi.com)
したがって
- 骨盤を後傾する(丸める)動き
- 股関節を伸展する(足を後方へ引く)動き
- 膝を屈曲する動き
などにおいて働くため、ランニングを含む全ての全身運動時に使われています。
この使用頻度の高さが疲労につながり、筋肉の拘縮(こわばり)、ひいては肉離れにつながってしまっています。
過去の研究の中に「疲労したウサギの筋肉を損傷させる調査(Mair et al.1996)」があります。
この実験では、損傷した筋肉の”エネルギー吸収率”が42%に減少し、”筋長”が70%に変化していたことが報告されています。
つまり、疲労による筋肉の硬さは
- 引き伸ばされた時の「吸収力」を低下させてしまう
- 筋肉の「長さ」を短くしてしまう
ことによって、怪我のしやすい状況を作り出してしまっています。
疲労を抜くとともに、継続的なストレッチによって筋長を長くしておくことが大切です。
ストレッチ方法とオススメ部位
前述したように、ハムストリングスは坐骨から脛骨につながる「二関節筋」です。
したがってストレッチの際は、膝を伸ばした状態で股関節を曲げていくことが重要です。
おへそから前に倒れるイメージで、骨盤をきちんと前傾させていきましょう。
また怪我を予防するためには、ハムストリングス単体だけでなく、ここにつながってくる「背中の筋肉」のケアも重要です。
特に”仙結節靭帯”を経てつながっている「脊柱起立筋群」はしっかりとストレッチしておきましょう。
加えて「太ももの前側の筋肉」も大切です。
骨盤〜股関節〜太もも前の筋肉が硬くなると、骨盤が”前傾位(反り腰気味)”になりやすくなります。
この姿勢は、日常的にハムストリングスを引き伸ばし、オーバーユース状態を作り出すことで疲労感をもたらします。
- 腹筋群
- 腸腰筋
- 大腿四頭筋
も合わせてケアをしておきましょう。
まとめ
筋肉は疲労状態に陥ると硬くこわばり、筋長が短くなります。
肉離れはそうした”不良コンディション”の際に多く発生している傾向にあるので、日常的にストレッチを行うことが大切です。
ストレッチの際はハムストリングスはもちろんのこと、
- 背中や臀部周り
- 骨盤の前側
といった部位も合わせてケアしていきましょう。
では今日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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