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ストレッチを行う上で、必ず知っておきたい体の反応が”伸張反射”です。
今日は「伸張反射」についてシンプルにまとめてみようと思います。
伸張で起こる反射
伸張反射とは名前の通り、”伸張”によって起こる”反射”作用です。
伸張とは”伸ばされる”ことであり、反射とは”無意識で起こる反応”のことです。
例えば今、力を抜いた状態で立っているとしましょう。
この時、いきなり腕を強い力でグッと引っ張られたらどうなりますか?
筋肉は突然伸ばされると、反射的に収縮し硬くなります。
これは筋肉を守るための働きであり、一種の防御反応です。
これを「伸張反射」といいます。
伸張反射はなぜ起こる?
伸張反射のカギを握っているのは、筋肉内に入っている「筋紡錘:きんぼうすい」というセンサーです。
(引用:My sense – Jugemより)
このセンサーは、筋肉の”長さの変化”を感知しています。
また”速度に依存する”性質もあるため、同じ長さに伸ばされるのであれば、より速いスピードで伸ばされた時によく働きます。
筋紡錘で生じた反応は、脳には届かず、脊髄を介して筋肉にフィードバックされます。
これによって筋肉内に収縮が起こります。
伸張反射が起こりやすい時
伸張反射は全ての人に起こる反応ですが、その閾値(反応するレベル)は人によって異なります。
一般的には「筋緊張の程度により伸張反射の閾値が異なる」と考えらえています(「ストレッチングの科学:P20)。
つまり、
- 筋肉がかたい
- 筋肉がこわばり、柔軟性が低い
- 筋肉痛が起こっている
といった状態の時に、伸張反射は起こりやすくなります。
一方で筋肉がリラックスしている状態では起こりにくいです。
また動作スピードが”秒速5°以下”になると、伸張反射は起こりにくくなるとも言われています。
ストレッチへの応用
一般的なストレッチ(ジワ〜っと伸ばすスタティックストレッチ)では、いかに伸張反射を起こさないかが重要です。
ポイントになるのは
- ”リラックス環境”の中で(部屋の温度は適切か、心理状態は安定しているか、筋肉痛は起こっていないか、心拍数・血圧は安定しているか等)
- ”ゆっくり”とした動作(秒速5°以下)
をとることです。
ぜひ覚えておきましょう。
まとめ
”伸張反射”は、筋肉がグッと伸ばされた時にギュッと縮む反応です。
縮むということは”力が入る”ということですから、ストレッチ中にはなるべく起こしたくない反応です。
ぜひ「リラックス環境下」&「ゆっくりとしたスピード」でストレッチをしてみてください。
では今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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