【伸張反射とは】ストレッチ中に起こしたくない「伸張反射」とはどんな反応?

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ハテナちゃん
伸張反射ってなんですか?

ストレッチを行う上で、必ず知っておきたい体の反応が”伸張反射”です。

今日は「伸張反射」についてシンプルにまとめてみようと思います。

 

伸張で起こる反射

伸張反射とは名前の通り、”伸張”によって起こる”反射”作用です。

ハテナちゃん
伸張…?反射…?

伸張とは”伸ばされる”ことであり、反射とは”無意識で起こる反応”のことです。

例えば今、力を抜いた状態で立っているとしましょう。

この時、いきなり腕を強い力でグッと引っ張られたらどうなりますか?

ハテナちゃん
グッと引っ張られたら…ギュッと力が入っちゃいます。

筋肉は突然伸ばされると、反射的に収縮し硬くなります。

これは筋肉を守るための働きであり、一種の防御反応です。

これを「伸張反射」といいます。

Tomy
居眠り中にコックリした際、がくんと姿勢が戻るのもこの反応ですね!

 

伸張反射はなぜ起こる?

ハテナちゃん
伸張反射は、どういったメカニズムで起こるんですか?

伸張反射のカギを握っているのは、筋肉内に入っている「筋紡錘:きんぼうすい」というセンサーです。

(引用:My sense – Jugemより)

このセンサーは、筋肉の”長さの変化”を感知しています。

また”速度に依存する”性質もあるため、同じ長さに伸ばされるのであれば、より速いスピードで伸ばされた時によく働きます。

筋紡錘で生じた反応は、脳には届かず、脊髄を介して筋肉にフィードバックされます。

これによって筋肉内に収縮が起こります。

Tomy
”反射”作用なので、脳には届かないんですね。

 

伸張反射が起こりやすい時

伸張反射は全ての人に起こる反応ですが、その閾値(反応するレベル)は人によって異なります。

ハテナちゃん
どういう時に起こりやすくなるんですか?

一般的には「筋緊張の程度により伸張反射の閾値が異なる」と考えらえています(「ストレッチングの科学:P20)。

つまり、

  • 筋肉がかたい
  • 筋肉がこわばり、柔軟性が低い
  • 筋肉痛が起こっている

といった状態の時に、伸張反射は起こりやすくなります。

一方で筋肉がリラックスしている状態では起こりにくいです。

また動作スピードが”秒速5°以下”になると、伸張反射は起こりにくくなるとも言われています。

Tomy
ゆっくり動かすと伸張反射は起きにくいんですね。

 

ストレッチへの応用

一般的なストレッチ(ジワ〜っと伸ばすスタティックストレッチ)では、いかに伸張反射を起こさないかが重要です。

ポイントになるのは

  • ”リラックス環境”の中で(部屋の温度は適切か、心理状態は安定しているか、筋肉痛は起こっていないか、心拍数・血圧は安定しているか等)
  • ”ゆっくり”とした動作(秒速5°以下)

をとることです。

ぜひ覚えておきましょう。

 

まとめ

”伸張反射”は、筋肉がグッと伸ばされた時にギュッと縮む反応です。

縮むということは”力が入る”ということですから、ストレッチ中にはなるべく起こしたくない反応です。

ぜひ「リラックス環境下」&「ゆっくりとしたスピード」でストレッチをしてみてください。

では今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

うぱ
今日もありがとうぱ!

 

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Tomy先生
千葉県出身。 現在は「健康」×「教育」の仕事に従事。 将来の夢は「全ての人が毎日身体のケアをする文化を創ること」。 ”歯磨きすること”と同じくらいの感覚で、体のケアをする文化が広まれば、きっと世界を変えていける!と信じている。 マイペースで群れることが嫌いな典型的なB型気質。西新宿にて週末個人サロン「Tomy's room(トミーズルーム)」を運営中。 ◯順天堂大学スポーツ健康科学部スポーツ科学科(スポーツ医科学専攻) ◯日本ストレッチング協会:認定ストレッチインストラクター<JSA-CSI> ◯全米ストレングス&コンディショニング協会<認定パーソナルトレーナー(CPT)&認定SCスペシャリスト(CSCS)>