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基本的なことでも”知っているつもり”で解決してしまっていることはありませんか?
今日は体の根本である「腱と靭帯の違い」についてまとめていこうと思います。
腱と靭帯の違い
腱と靭帯は、全くもって別物です。
簡潔にまとめると、
- 腱=「筋肉」と「骨」をつなぐところ
- 靭帯=「骨」と「骨」をつなぐところ
となります。
「腱」は筋肉の端にあり、筋肉を骨につなぎ止めている部分です↓
手首や膝まわりで確認できる「スジ」は、基本的にすべて腱です。
一方の「靭帯」は、骨と骨をつなぎ止めている部分です↓
関節の内部にありますから、外から触ったり、ストレッチ中に伸ばしたりすることはできません。
ぜひ違いを明確にして覚えておきましょう。
「腱鞘炎」って何のこと?
腱鞘炎には「腱鞘:けんしょう」と呼ばれる部分が関与します。
腱鞘とは、腱を収める「鞘:さや」を意味する言葉です。
大きな関節動作にかかわる腱に存在し、腱を骨にくくりつけておくためのクリップとしての役割をもっています。
例えば、指の関節でイメージしてみましょう。
筋肉から派生した腱は、先端につながっていきます。
もし“腱鞘のない状態”で指を曲げようとすると、このようになります。
腱が最短距離で走行してしまい、腱自体が傷みやすくなったり、先端の関節がズレやすくなったりすることはイメージできるでしょうか。
腱鞘はこの状態を防ぐために存在しています。
腱鞘があることによって、常に“腱と骨との距離を一定に保つ”ことができるようになります。
しかしながら腱を外から抑えている部分ですから、使いすぎてしまうと内部で摩擦が生じます。
この状態が「腱鞘炎」です。
負担をかけすぎないような配慮が大切ですね。
ストレッチと腱と靭帯
ストレッチの狙いはあくまで「筋肉」です。
筋肉を伸ばすことで多少腱も伸びてきますが、平均伸張率は”2%程度”とも言われており、ほとんど変化は起こせません。
またアキレス腱(直径およそ100平方mm)などの太い腱の場合だと、1トン程度の負荷に耐えることができたという報告も挙がっているほど強固な形状です。
また靭帯には「関節を固定する」という役割がありますから、伸ばす行為は原則NGです(プロレスの関節技になってしまいます)。
繰り返しとなりますが、ストレッチはあくまで「筋肉」を中心に伸ばしていくものであることを覚えておきましょう。
まとめ
- 腱=「筋肉」と「骨」をつなぐところ
- 靭帯=「骨」と「骨」をつなぐところ
です。
基本的なことほど、わかりやすい言葉で伝えるのが難しいこともあります。
ぜひ確認しておきましょう。
では今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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