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お風呂上りのセルフストレッチ中や、お店でストレッチをかけてもらっている時、ついウトウトしてしまった経験はありませんか?
これ、実は結構危険な行為でもあります。
今日は「眠りとストレッチの関係性」についてまとめていこうと思います。
リラックスするのはいいこと
まず前提として覚えておくべきことは「睡眠というのは、最も”副交感神経”が優位になっている状態である」ということです。
これはすなわち、最もリラックスしている瞬間であることを意味しています。
副交感神経が優位(体がリラックス状態)になれば、
- 筋肉の無駄な力みがとれる
- 心拍数・血圧が低下し、体の負担が少なくなる
ことで、ストレッチ効果は向上することが期待されます。
しかしながら、ストレッチ中に寝てしまう(あるいは寝ている状態でストレッチを行う)ことは、あまりオススメ”できません”。
眠ってしまうことの弊害
私たちの体は、睡眠状態に入ると”痛みの感受性”が著しく低下します。
痛みを感じにくい=体を守れない、ということです。
これによって意図せずとも筋腱を伸ばしすぎてしまい、痛めてしまうことがあります。
特にストレッチ動作を行ったまま”寝落ち”してしまうと、筋肉が伸ばされたまま固定されます。
それによって、
- 血流悪化により、筋肉が硬くこわばる
- 神経の圧迫により、痺れ(鈍痛)がでる
- 可塑性*により、結合組織(筋膜/腱/靭帯/関節包など)の形状が乱れる
- 筋性防御反応により、筋肉が逆に収縮する(こわばる)
といった悪影響が考えられます。
*可塑性(かそせい):一定以上の力を加えると物体が変形し、その力を取り除いた後も変形したままで元に戻らない性質のこと。
イメージとしては”首の寝違え”です。
長時間伸ばされたまま固定されると、筋腱は緩むどころか逆にこわばります。
眠りにつくのは、ストレッチが終了してからにしましょう。
まとめ
ストレッチによって眠くなることは、悪いことではありません。
しかし、ストレッチをしたまま眠ってしまう(あるいは眠った状態でストレッチを行う)のは、体を痛めてしまう危険性があるので注意が必要です。
身近な問題なので、ぜひ覚えておきましょう。
では今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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