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日本には、様々な言い伝え(ウワサ)があります。
その中に”お酢を飲むと体が柔らかくなる”という言葉があります。
それは果たして本当なのでしょうか…?
今日は「お酢とストレッチの関係性」についてまとめていこうと思います。
言い伝えの発端
皆さんは、料理の中でお酢を使った”煮込み料理”を作ったことはありますか?
(引用:Gooブログより)
お酢で長時間煮込んでいくと、肉類は柔らかくなり、美味しくなります。
これはお酢が持つ”酸性の性質”と”タンパク質の分解酵素”の働きだと考えられています。
この現象を目の当たりにした昔の人は、こう考えました↓
「お酢を使うと、肉が柔らかくなる!」ということは、
「お酢を飲めば、体も柔らかくなる(?)」
これがこの言い伝えの始まりだと考えられています。
お酢の効果
結論から言えば、お酢を飲むことだけで体が柔らかくなるということは、まず”ありません”。
体内に取り込まれたお酢は、胃でその他の食べ物と撹拌され、小腸から吸収されていきます。
小腸で吸収された後は、肝臓で分解・合成がなされ、血管を通じて体の各器官へと送り届けられていきます。
したがって、どれだけ良質のお酢を飲んだとしても、筋肉だけにその成分を送り届けることは困難であり、
「お酢を飲む=体が柔らかくなる」は物理的に難しいことがわかります。
”煮込む”というイメージから「お酢の成分が入ったお風呂に入浴したらどうか」という質問もよくあります。
しかしながら、皮膚のバリア(保護力)は非常に強力です。
おそらく、お酢の成分が直接筋肉へ届くことはないでしょう。
もし仮に(まずありえないと思いますが…)お酢のお風呂で体が柔らかくなったとしたら、おそらくそこには”激痛”が伴います。
お酢の力は、タンパク質の分解です。
これはわかりやすくいうと「筋肉の線維を細かく切っている状態」です。
一度壊れた筋肉が修復されるまでは、日常生活すらままならないのではないかと思います。
まとめ
お酢を飲むと体が柔らかくなる、は料理から生まれた単なるイメージです。
客観的に考えればまずありえません。
言い伝えやウワサ話には、振り回されないように気をつけましょう。
では今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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