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「ケンコウコツ」というのは「肩甲骨」であって「健康骨」ではありません。
しかし、体における役割は非常に大きく、もはや「健康骨」と名づけても良いくらい健康にとっては重要なパーツです。
では実際に
- 「どこについていて」
- 「どんな働きをしている」
のでしょうか?
今日は「肩甲骨に関する基礎情報」を掘り下げてまとめてみようと思います。
肩甲骨とは?
肩甲骨というのは「肩関節」を構成する骨の1つです。
人間だけでなく、4本の肢がついている動物には必ず存在しています。
(引用:PECOより)
そもそも腕や前足というのは”棒状の骨”によって構成されています。
この棒状の骨を動かすためには、回転軸となる”受け皿”が必要です。
この役目を担っているのが「肩甲骨」です。
したがって、肩甲骨の主な役割は『肩を大きく動かすこと』であり『腕をぐるぐる回すこと』です。
肩甲骨の構造
肩甲骨は「骨」ですから、他の骨との連結部である「関節」があります。
大きな関節は3つです。
1つ目が「肩甲骨」と「肋骨(胸郭)」をつないでいる部分です。
これを「肩甲胸郭関節:けんこうきょうかくかんせつ」といいます↓
2つ目が「肩甲骨」と「上腕骨」をつないでいる部分です。
これを「肩甲上腕関節:けんこうじょうわんかんせつ」といいます↓
そして3つ目が「肩甲骨」と「鎖骨」をつないでいる部分です。
これを「肩鎖関節:けんさかんせつ」といいます↓
肩甲骨の動き方
肩甲骨は”鎖骨”を回転軸にして”肋骨の上”を滑るように(スライドして)動きます。
強く固定されているわけでないので、比較的自由度の高い構造になっています。
肩甲骨の動きは、大きく分けると「6種類」あります。
①上へスライドする動き(挙上)
②下へスライドする動き(下制)
③内側(背骨方向)へスライドする動き(内転)
④外側へスライドする動き(外転)
⑤斜め上へスライドする動き(上方回旋)
⑥斜め下へスライドする動き(下方回旋)
以上、全6パターンです(引用:同上)。
そしてこの大きなこの可動性を支えているのが、約17種類にもおよぶ「筋肉」です。
筋肉名をざっと挙げてみると、
- 「僧帽筋」
- 「肩甲挙筋」
- 「大菱形筋」
- 「小菱形筋」
- 「前鋸筋」
- 「小胸筋」
- 「三角筋」
- 「烏口腕筋」
- 「棘上筋」
- 「棘下筋」
- 「肩甲下筋」
- 「小円筋」
- 「大円筋」
- 「上腕二頭筋」
- 「上腕三頭筋」
- 「肩甲舌骨筋」
- 「広背筋」
となります。
筋肉の関連についての詳細はこちらをどうぞ→【肩甲骨周りの筋肉】肩甲骨周りに存在する「17種類」の筋肉の”つながり”とは?
肩甲骨は”ハブ空港”!?
肩甲骨はいわば、上半身全体の筋肉の”中継地点”です。
前述したように、肩甲骨という1つの骨には17種類もの筋肉が集まっています。
これは「成田空港」のような”ハブ空港”のイメージです。
(引用:地図ちずより)
肩甲骨の動きは、そのまま腕の動きとなり、上半身全体の動きとなります。
したがって
- 肩甲骨周りの筋肉が柔らかく、自由に動ける状態→しなやかな上半身の動き
- 肩甲骨周りの筋肉が硬い、もしくはバランスが悪い状態→可動域の狭いギクシャクとした動き
になっていきます。
肩甲骨をケアする
「肩甲骨がこわばる」というのは「肩甲骨周りの筋肉の動きが悪くなっている状態」のことです。
周辺の筋肉が硬くなると、肩甲骨が肋骨に”張り付く”形で固まってしまいます。
そこで有効なのが肩甲骨を肋骨から”剥がす”ストレッチです。
(引用:c-ud.comより)
肩甲骨というのは、自らスライドすることはできますが、自ら剥がれることはできません。
トレーナーやセラピストに”剥がしてもらう”ことは、体のケアにおいて非常に重要なポイントです。
とても気持ちいい動きなので、ぜひ体験してみてください。
より詳しく勉強してみたい方は「肩甲骨はがしストレッチ -首、肩、腰の痛み、体の不調が消える! 」もご参照ください。
まとめ
肩甲骨の重要性を理解していただけたでしょうか?
デスクワーク、車の運転、買い物での荷物持ち、歯磨き…など、ほぼ全ての日常生活の中で肩甲骨は使われています。
ぜひ肩甲骨に関する知識を身につけ、ケアをする習慣を身につけていきましょう。
ではでは今日も最後までお読み頂きありがとうございました。
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