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こんな経験はありませんか?
- 「ヘッドスパを受けたら、ひどかった肩こりがラクになった!」
- 「フットケアで、腰のだるさが無くなった!」
これは”筋膜のつながり”すなわち「アナトミートレイン」という理論を踏まえて考えてみると、スッキリと理解できる場合があります。
今日はこの「アナトミートレインの3大原理」についてまとめてみようと思います。
アナトミートレインとは?
原理の前に”そもそも論”からいきましょう。
アナトミートレインというのは「筋筋膜経線:きんきんまくけいせん」です。
下のイラストをご覧ください。
(引用:アナトミー・トレイン [Web動画付] 第3版: 徒手運動療法のための筋筋膜経線より)
これは「浅層バックライン」と呼ばれる基本ラインの1つです。
背中の中央部を通るこのラインは
「おでこの前~首~背中~お尻~もも裏~ふくらはぎ~かかと~つま先」
へとつながっています。
では以下で詳しく3大原理を見ていきましょう。
アナトミートレインの3大原理
アナトミートレインには3つの大きな原理があります。
- 同じ”深さ”かつ”直線的”。
- 互いに”線”でつながり合い影響を及ぼし合う。
- ラインにはそれぞれ主要な役割がある。
では1つ1つの要点をまとめていきます。
<①同じ”深さ”かつ”直線的”>
前述したように、アナトミートレインというのは”筋膜の連続”であり、互いに影響を及ぼして引っ張り合う”張力のライン”を表しています。
したがって、ラインは概ね”直線的”に並んでおり”深さ”も同程度になっています。
イメージとしては洋服の「重ね着」です。
コートの裾を引っ張ると襟元まで引っ張りの影響は及びますが、下着に及ぼす影響は小さいです。
これがアナトミートレインの1つ目の原則です。
<②互いに”線”でつながり合い、影響を及ぼし合う>
全身には大小およそ600個もの筋肉が存在しており、それぞれ「筋膜」という薄い膜で覆われています。
アナトミートレインではこれらの筋肉を”1つ1つの単独”では考えず、筋膜によって”1つでつながっている”と考えます。
例えば、
- 筋肉=「駅」
- 筋膜=「線路」
でイメージしてみてください。

1つの駅で事故が起きれば、線路を通じて隣合う駅にも影響が及んでしまいます。
この考え方がアナトミートレインの2つ目の原則です。
<③ラインにはそれぞれの役割がある>
アナトミートレインのラインには、それぞれに役割があります。
例えば
- 姿勢を維持するライン
- 歩行のリズムを呼吸につなげるライン
- より大きな回旋力生み出すライン
などが存在しています。
ラインは”連動”して動くため、小さな筋肉単体で動作を行う時より”省エネ”かつ”スムーズ”に体を動かすことができます。
(引用:アナトミー・トレイン [Web動画付] 第3版: 徒手運動療法のための筋筋膜経線より)
これがアナトミートレインの3つ目の原則です。
まとめ
3大原理をまとめると、
- 「同じ深さ」と「直線ライン」
- 「互いに”線”でつながり合い、影響を及ぼし合っている」
- 「ラインごとの役割」
の3つとなります。
これらのラインの関係性を理解してストレッチを実践すると、効果が大きく異なってきます。
ぜひスキルアップのために勉強してみましょう。
では今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
筋肉の具体的なラインについてはこちら↓
【番外編:オススメ本の紹介】
- 「筋肉のつながりって面白い!」
- 「アナトミートレインについてもっと知りたい!勉強してみたい!」
という思いが湧いてきた方のために、今日はオススメ本を3つ紹介していきたいと思います。

『オススメ①:初級編』
まず初めての方にオススメなのが「カラー図解ムービングボディ―動きとつながりの解剖学」です↓

こちらの本に載っている情報は、”浅く・広い”です。
各ラインの基本的な特徴について、まんべんなく抑えてあります。

オールカラーでイラストも豊富なので、初めての方はぜひこの本から始めてみてください。
ご注文はこちらから→【ムービングボディ 動きとつながりの解剖学】
『オススメ②:中級編』
基礎知識がある方にオススメなのが「アナトミー・トレイン 第3版: 徒手運動療法のための筋筋膜経線」です↓

個人的な見解としては、アナトミートレインに関する情報は、この本が”一番”面白くて勉強になります。
「筋膜」の基本的な仕組みはもちろんのこと、各ラインについての細かく丁寧な解説が載せられています。


特に「筋肉同士のつながり」や「運動における役割」などは
「そうそう!こういう情報が欲しかったんだよね!」
と納得できる内容になっています↓

ご注文はこちらから→【アナトミー・トレイン [Web動画付] 第3版: 徒手運動療法のための筋筋膜経線】
『オススメ③:上級編』
最後に紹介するのは「人体の張力ネットワーク 膜・筋膜―最新知見と治療アプローチ」です↓

こちらは筋膜の専門書で、500ページを超える大書です(重すぎて持ち運びはできないレベルです)。
それだけに情報量はとても豊富です。
情報を発信する側の方、より正確で最新の知識を身につけたい方にはオススメです↓

筋膜、アナトミートレインに関する知識をより深めていきたい方はぜひチャレンジしてみてください。
ご注文はこちらから→【人体の張力ネットワーク 膜・筋膜―最新知見と治療アプローチ】
ぜひスキルアップにお役立てください。
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