【ページコンテンツ:気になる箇所へのジャンプも可】
ストレッチの目的は「体の柔軟性を高める」ことであり「血液の流れを促進させる」ことです。
この目的は理解できていても、実際に体の中でどのような変化が起こっているのか…
についてはあいまいな方も多いと思います。
今日は「ストレッチと血液の流れの関係性」についてまとめてみようと思います。
筋肉内で起こっていること
そもそも筋肉が疲労して硬くなると「筋内圧」が上昇し、血液の流れが悪くなります。
(引用:nabolin.comより)
この硬くこわばった筋肉にストレッチを行うと「せん断力」という力が働きます。
せん断力というのは「物体にズレを起こす力」のことです。
下のイラストが「せん断力」のイメージ図です。
ストレッチでは筋肉を”横方向”に引き伸ばしていきます。
伸ばされれば伸ばされるほど、筋肉には”縦方向”の「せん断力」が生じ、筋肉内では「せん断応力」が発生します。
この「せん断力」が働くと、筋内圧はさらに上昇し、血管はより薄くなります。
十分に「せん断力」がかかった状態から筋肉を解放すると、次に大幅な「リバウンド現象」が発生します。
これによって、血流量は爆発的に増大します。
Kjaeerら(2000)は段階的なスタティックストレッチを実施した結果、
「腱周辺の血流量は、安静時の”3倍近く”にも増加したこと」
を明らかにしています。
これがストレッチをしている時に筋肉内で起こっていることです。
ストレッチの効果を高める方法
血液の流れをさらに促進させるためには「体温を上げる」ことも大切です。
ほんの数度体温が上がるだけで、血流量は増大し、神経の伝達速度も速くなります。
最も素早く深部体温を上げる方法は「入浴」です。
液体は熱伝導率に優れているため、ホットパックやサウナよりもスムーズに熱を引き上げることができます。
血流量が増大している時にストレッチを行うと、前述した「リバウンド効果」はさらに高まります。
ちなみに「マッサージ」も原理は同様です。
マッサージの場合は、わざわざ「せん断力」を生じさせるまでもなく、直接圧迫によって一時的な虚血状態を作り出すことができます。
そこからゆっくりと圧を抜くことで「リバウンド効果」が起こり、血行が促進されます。
ぜひ筋肉の内部で起こっていることをイメージしながら、体のケアをしていきましょう。
まとめ
ストレッチによる「せん断力」や「リバウンド効果」というのは、あまり耳にしない言葉かもしれません。
しかし、動きのメカニズムを理解する上では非常に重要です。
ストレッチをする際は「今、どんなことが筋肉内部で起こっているのか」をイメージしながら取り組んでみると、また効果は高まってくると思います。
ではでは今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
【シェア・ブックマークも忘れずに】
この記事の他にも「体のケア」に関するお役立ち情報を多数掲載しています。
「また後で見に来よう!」で見失わないように、シェア・ブックマークボタンをぜひご活用ください。
では改めまして…いつもありがとうございます。
コメントを残す