【ストレッチによる血行促進】なぜストレッチをすると、血液の流れが促進されるの?

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ハテナちゃん
実際のところ、ストレッチをすると血液の流れはどのように変化するんですか?

ストレッチの目的は「体の柔軟性を高める」ことであり「血液の流れを促進させる」ことです。

この目的は理解できていても、実際に体の中でどのような変化が起こっているのか…

についてはあいまいな方も多いと思います。

今日は「ストレッチと血液の流れの関係性」についてまとめてみようと思います。



筋肉内で起こっていること

そもそも筋肉が疲労して硬くなると「筋内圧」が上昇し、血液の流れが悪くなります。

Tomy
こんなイメージです。

(引用:nabolin.comより)

この硬くこわばった筋肉にストレッチを行うと「せん断力」という力が働きます。

ハテナちゃん
せん断力…?

せん断力というのは「物体にズレを起こす力」のことです。

下のイラストが「せん断力」のイメージ図です。

ストレッチでは筋肉を”横方向”に引き伸ばしていきます。

伸ばされれば伸ばされるほど、筋肉には”縦方向”「せん断力」が生じ、筋肉内では「せん断応力」が発生します。

この「せん断力」が働くと、筋内圧はさらに上昇し、血管はより薄くなります。

Tomy
過去には「安静時から20%の筋肉の伸張で、血行が40%減少した」というデータも上がっています。
ハテナちゃん
ストレッチをしている最中というのは、逆に血行が悪くなっているんですね。

十分に「せん断力」がかかった状態から筋肉を解放すると、次に大幅な「リバウンド現象」が発生します。

これによって、血流量は爆発的に増大します。

Kjaeerら(2000)は段階的なスタティックストレッチを実施した結果、

「腱周辺の血流量は、安静時の”3倍近く”にも増加したこと」

を明らかにしています。

Tomy
制限されていた血液の流れが一気に押し寄せるイメージですね。

これがストレッチをしている時に筋肉内で起こっていることです。

 

ストレッチの効果を高める方法

血液の流れをさらに促進させるためには「体温を上げる」ことも大切です。

ほんの数度体温が上がるだけで、血流量は増大し、神経の伝達速度も速くなります。

ハテナちゃん
体温を上げるためにはどうすればいいんですか?

最も素早く深部体温を上げる方法は「入浴」です。

液体は熱伝導率に優れているため、ホットパックやサウナよりもスムーズに熱を引き上げることができます。

血流量が増大している時にストレッチを行うと、前述した「リバウンド効果」はさらに高まります。

Tomy
だからお風呂の後のストレッチは効果的なんですね!

 

ちなみに「マッサージ」も原理は同様です。

マッサージの場合は、わざわざ「せん断力」を生じさせるまでもなく、直接圧迫によって一時的な虚血状態を作り出すことができます。

そこからゆっくりと圧を抜くことで「リバウンド効果」が起こり、血行が促進されます。

ハテナちゃん
なるほど!大切なのは「リバウンド効果」を引き出すために一度虚血状態を作ることなんですね。
Tomy
その通りです。ストレッチもマッサージもリズムが早すぎるとダメな理由はここにあるんですね。

ぜひ筋肉の内部で起こっていることをイメージしながら、体のケアをしていきましょう。

 

まとめ

ストレッチによる「せん断力」「リバウンド効果」というのは、あまり耳にしない言葉かもしれません。

しかし、動きのメカニズムを理解する上では非常に重要です。

ストレッチをする際は「今、どんなことが筋肉内部で起こっているのか」をイメージしながら取り組んでみると、また効果は高まってくると思います。

ではでは今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

うぱ
今日もありがとうぱ!

 

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では改めまして…いつもありがとうございます。



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ABOUT US
Tomy先生
千葉県出身。 現在は「健康」×「教育」の仕事に従事。 将来の夢は「全ての人が毎日身体のケアをする文化を創ること」。 ”歯磨きすること”と同じくらいの感覚で、体のケアをする文化が広まれば、きっと世界を変えていける!と信じている。 マイペースで群れることが嫌いな典型的なB型気質。西新宿にて週末個人サロン「Tomy's room(トミーズルーム)」を運営中。 ◯順天堂大学スポーツ健康科学部スポーツ科学科(スポーツ医科学専攻) ◯日本ストレッチング協会:認定ストレッチインストラクター<JSA-CSI> ◯全米ストレングス&コンディショニング協会<認定パーソナルトレーナー(CPT)&認定SCスペシャリスト(CSCS)>